スーパーGT第6戦SUGOのGT300クラスのポールシッターは、なんと前回の第5戦鈴鹿で優勝した7号車CARGUY Ferrari 296 GT3。ザック・オサリバンと小林利徠斗という20歳の有望若手コンビを擁する彼らは、今勢いに乗っている。
「今回も午前(公式練習)の段階から調子は悪くなさそうだと感じていましたが、まさかポールポジションを獲れるとは思っていなかったので、この勢いをなるべく崩さないように、落ち着いてまた明日頑張りたいです」
そう語ったのは、Q2でポールタイムを叩き出した小林。ただ相方のオサリバン共々、決勝は簡単な展開になるとは予想していない。89kgのサクセスウエイト(実際の搭載ウエイトは50kg)という足枷があることもその理由のひとつだ。
「前回の鈴鹿と同じようにはいかないと思います。もちろん、優勝という目標を掲げて挑みますが、まずは自分たちのやれることにしっかり専念したいです」
そんな冷静なCARGUYと対照的に、優勝に向けて燃えているのが、2番グリッドからスタートする60号車Syntium LMcorsa LC500 GTだ。彼らは奇しくも、前戦鈴鹿でCARGUYと優勝争いを繰り広げたチームだ。
鈴鹿戦では息詰まる攻防の末CARGUYに逆転を許し、2番手でチェッカーを受けたLMcorsaだったが、最低重量違反によりまさかの失格。その悔しさを晴らすかのように、8kgというサクセスウエイトの少なさも活かして上位に食い込んできた。
CARGUY小林とわずか0.019秒差の2番手タイムに「嬉しい気持ちよりも悔しい気持ちの方が強いかも」と語るのは、Q2担当の吉本大樹。SUGOはLC500にマッチしたサーキットだと考えられており、その点では自信を持っていた吉本だが、ダンロップタイヤには一抹の不安を抱えていたという。
「SUGOでの86/BRZレースの際にダンロップ勢がすごく苦しんでいたんです。ただ、ダンロップさんが『GTでもこのままだとまずい』ということで、短い期間で開発を頑張ってくれました。舗装が新しくなった路面にバッチリ合うタイヤを作ってきてくれたことが(好調の)一番の要因です」
そう語る吉本は、決勝レースに向けても「十分勝機はある」と鼻息荒い。それは、前回の悔しい失格から「絶対にやり返してやろう」という思いがあるからだ。
「ロングランができていないのは少し未知数な部分ではありますが、それは他のチームも一緒ですからね。このままの勢いで、2021年以来の優勝ができるように頑張りたいです」

