日経MJが定義した「居酒屋第4世代」と呼ばれる新興勢力。「新時代」「とりいちず」「それゆけ! 鶏ヤロー!」といった若者に人気の新しい居酒屋チェーンのことを指すらしい。
「新時代」はすでに記事になっているため、今回は初めて「とりいちず」に単独潜入してみることにした。現在39歳の私(あひるねこ)は間違いなく旧世代だが、果たしてどのような感想を持つのだろうか?
・新世代居酒屋
てっきり都心にしかないかと思いきや、実は北海道から沖縄まで全国に展開している「とりいちず」。外観だけ見ると若者感は希薄……というより、やけに “鶏感” がエグイ。何でこんなリアル路線なんだ。
一人なのでカウンター席へ。小皿や割り箸の横に置かれた謎のジョッキの存在が気になるが、それは後で明らかになる。
・ドリンクが激安
まず驚くのが、看板にもデカデカと掲げられているレモンサワーとハイボールの値段だ。聞いて驚け、まさかの……税込88円である! メガサイズでも税込176円だ! 安すぎィィィィィィイイイイ!!
もちろんこれはハッピーアワー等の限定価格ではなく、開店から閉店までずっと1杯88円らしい。コンビニのお茶よりも安いじゃないか。しかもただのレモンサワーじゃないぞ。なんと生搾りレモンサワーである!
注文すると、半分にカットされたレモンがジョッキに入ってやって来た。マジかよ、一般的には「生搾り」と名がつくレモンサワーの方が高いと思うが……原価どうなってんの?
といっても、よく見るとすべてのメニューが安いワケではなく、一部料理やドリンクが際立って低価格という印象だ。
代表格はこちらの2品か。『名物 秘伝かわ串』(1本税込109円)と『スパチキ』(1個税込65円)。さすが「とりいちず」だけあって鶏料理が充実している。
中でも気に入ったのがこちらの『秘伝のでか唐揚げ』。1個税込164円だが、名前の通りとにかくデカい!
衣はサクサクというよりはザクザク食感で、味付けもよくある醤油系とは一線を画す。なんでも10種類以上のオリジナルスパイスを混ぜ込んでいるらしい。中国風の独特の香りがしたので、五香粉が使われているのかもしれない(未確認)。
チェーン居酒屋の唐揚げなんてどれも似たり寄ったりだと思っていたが、「とりいちず」の唐揚げはガチ。このためだけに再訪するのもアリだろう。
だがしかし……!
そんな私(あひるねこ)の心をポキッと折る者がいた。それも私のすぐ目の前に。そう、冒頭で触れたあの謎のジョッキである。
