ピルは「避妊薬」というイメージが根強い一方、実はからだと心を守るサポート役にもなります。
生理痛やPMS、肌トラブルに悩む女性こそ知っておきたい、ピルの新しい役割について、あんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに教えていただきます。
働く女性の多くが抱える生理のつらさ

社会進出が進み、働く女性が増えた現代。
キャリアを築きながらも、毎月訪れる生理の悩みは決して軽視できません。
頭痛や下腹部の痛み、情緒の不安定さ、さらには仕事への集中力低下など、日常生活や職場でのパフォーマンスに直結するケースも少なくないでしょう。
仕事も家事も両立させる世代にとって「生理だから仕方ない」と我慢することは、心身に大きな負担をかけ続ける原因になりかねません。
そこで注目されているのが、ピルの活用です。
女性のからだを守るピルに期待できること

ピルと聞くと「避妊薬」というイメージが先行しがちですが、実際には女性の体調を整えるために多くの医療現場で処方されています。
ホルモンバランスを安定させることで、毎月の不調を和らげる効果が期待できるのです。
ここでは代表的な3つのメリットを紹介します。
生理痛改善
毎月の強い下腹部痛に悩む女性は多く、鎮痛薬が手放せないという声を聞くこともあるかもしれません。ピルを服用することで、排卵が抑制されて子宮内膜が厚くならず、結果として経血量が減少します。
そのため、子宮の収縮に伴う痛みが和らぎ、生理痛の軽減につながるのです。
「毎月寝込んでしまう」「痛みで仕事に集中できない」という人にとって、ピルは生活の質を高める有効な選択肢になります。
さらに、子宮内膜症のリスク低減にも役立つとされ、婦人科領域では治療薬としても広く活用されています。
PMS症状の改善
生理前に気分の落ち込みやイライラ、頭痛、むくみなどが出る「月経前症候群(PMS)」。人によっては日常生活に大きな支障をきたすこともあります。
ピルを服用すると、気分の浮き沈みや身体症状が軽減するケースがあります。
感情のコントロールがしやすくなり、人間関係や仕事でのストレスも軽減できるのは大きなメリットです。
にきび・肌荒れ改善
大人になってからも続く肌トラブルに悩む女性は少なくありません。とくに生理前ににきびが増えるのは、ホルモンバランスの乱れが原因といわれています。
黄体ホルモンが優位になる時期には皮脂分泌が活発になり、毛穴詰まりや炎症を起こしやすくなるのです。
ピルはホルモンのバランスを整えることで、皮脂の過剰分泌を抑える効果が期待できます。
その結果、にきびや吹き出物が改善し、肌状態が安定することもあります。
