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au TOMSの黄金時代続く。前人未到のシリーズ3連覇達成……坪井&山下「この環境にいられることを感謝」と口を揃える

au TOMSの黄金時代続く。前人未到のシリーズ3連覇達成……坪井&山下「この環境にいられることを感謝」と口を揃える

2025年のスーパーGT、GT500クラスのチャンピオンに輝いたのは、au TOM'S GR Supraの坪井翔と山下健太だった。チームとしてはこれで3年連続でのチャンピオン獲得……史上初の快挙だ。

 この結果について山下と坪井は、「この環境にいられることに感謝している」と言葉を揃えた。

 昨年、一昨年と2年連続でチャンピオンに輝いたau TOM'S GR Supra。今季も岡山国際サーキットで開催された開幕戦で勝利し、絶好の滑り出しを見せた。

 その後、富士での第2戦で2位。初の試みとして行なわれた富士でのスプリント戦では、レース1で坪井が優勝、レース2で山下が2位……オートポーリスでの第7戦以外は全て入賞する堅実さで、着実にポイントを積み重ねていった。

 そして全車のサクセスウェイトが0になる最終戦もてぎでは予選2番手、決勝ではレース序盤にリードを築き、第2スティントでは山下が後続からのプレッシャーを受けるも最後まで抑え切り、トップチェッカー。チャンピオン獲得を決めた。

「これだけ今接戦にあるGT500の中で、抜けたような結果を出し続けているチームに、自分がいさせてもらっていることにまず感謝したいです」

 そう語るのは山下だ。山下は2024年にau TOM'Sに加入したので2連覇。2019年にはLEXUS TEAM LeMans WAKO'Sでチャンピオンに輝いているため、通算3回目のチャンピオン獲得ということになる。

「今年も完璧なシーズンではありませんでしたが、全員が常に100%以上のパフォーマンスを出しているという印象があって、苦しい時もミスを最小限にしてきたと思います。本当に、全員の力で獲ったチャンピオンだなと、改めて思っています」

 チームメイトの坪井は、チームと共に3連覇。2021年にもau TOM'Sでチャンピオンに輝いているため、通算4回目のタイトルということになる。彼も山下と同じように、現在のチームでレースができていることに感謝した。

「この環境でレースをさせていただけることがありがたいです」

 そう坪井は語った。

「今のau TOM'Sは、誰もが『空いたら乗りたい』と思うシートのひとつだと思います。そこに乗れていることがありがたいですし、プレッシャーはありますけど、山下選手と共に結果を出し続けられるというのはすごく良い環境です」

 今季のau TOM'Sは、トラックエンジニアが昨年までの吉武聡から若手の伊藤大晴に変更されるなど、体制が変わった。そんな中でも強さを継続できたのは大きい。

「エンジニアが変わるとやはりガラリと変わるので、完璧なシーズンではなかったとはいえ、色々と試行錯誤しながらしっかりとチャンピオンを獲得することができました」

 そう坪井は言う。

「チャンピオンを獲って当たり前と思われている1号車をいきなり背負うことの重さは、分かっているつもりです。ですから(伊藤)エンジニアにとってはすごく大変だったと思いますけど、それでもしっかりと仕事をやってくれました。チームのみんなに感謝ですし、史上初の3連覇ということは、チームとしてはすごく快挙……その一員としていられて良かったと思います」

 今回のもてぎ戦を迎えた段階で、au TOM'Sが手にしていた後続に対するリードはわずか6。2位以上なら文句なくチャンピオンとなるが、3位になった場合にはライバルの順位次第でタイトルを逃す可能性もあった。しかし予選で2番手につけると、スタートを担当した坪井が1周目に首位に浮上し、後続との差を広げていった。

「無理しなくてもチャンピオンが獲れるという状況でしたけど、やっぱり勝って終わりたいというところもありました」

 坪井はそう語る。

「朝のウォームアップで、路温が想定よりも低いなと思いました。タイヤのウォームアップは大変そうなので、逆に言うと首位に立つチャンスは1周目しかないと思っていました。だからそこに全集中していった結果、1周目にトップに立つことができました」

「その後はすごく計算通りのレース展開で、5〜6秒くらいギャップを開いて、山下選手にバトンを渡すことができました」

「僕の任務はしっかり果たせたので、すごく良いスティントだったと思います」

 しかしバトンを受け継いだ山下は、タイヤ的に厳しいレースになることを覚悟していたという。実際日産勢にプレッシャーをかけられたが、なんとかこれを抑え切り、最高の形でチャンピオン獲得を決めた。

「トップを守らなきゃいけないとは思っていたんですが、選んだタイヤ的には、ペースの面で厳しくなるかもしれないとは思っていました」

 そう山下は語る。

「日産勢が思ったよりも速くて、2台から追われる展開になってしましました。2台に抜かれてもチャンピオンになれるとは分かっていたんですが、最後だし……抜かれて終わったらちょっとモヤっとするんで、ブロックしようかなと思って……頑張って走りました。ちょっと疲れましたけど、勝ててよかったです」

 伊藤大輔監督は、山下が疲れるのは分かっていたが、その一方でしっかりブロックしてくれるはずだと信頼していたという。

「山下選手が疲れることは分かっていました」

 そう伊藤監督は言う。

「ここ数戦は山下選手にスタートドライバーを任せることが多かったです。でもエンジニアと相談し、レース前に坪井選手がスタートと決めました」

 その選択理由について、伊藤監督は次のように説明する。

「坪井選手なら抜いてきてくれるだろうということで、そう決めました。そして本当にそれを実行してくれました。山下選手のスティントは、タイヤの選択は間違っていたかもしれませんが……それでもヤマケンならしっかりブロックしてくれるだろうと思っていました。それで今回の順番を決めたつもりです」

「ふたりとも予定通りのレースを実行してくれて、何も言うことはないですね」

「ドライバーふたりが最後まで素晴らしい走りをしてくれて。タイトルに導いてくれた。本当に感謝しています」

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