松田次生が、スーパーGTでのラストレースを終えた。自身203戦目……46歳のレジェンドが愛するシリーズに別れを告げた。
2000年のデビュー以来、25年以上にわたってGT500クラスの第一線で活躍してきた松田。ラストシーズンとなった2025年は第6戦SUGOで優勝し、値千金のオーバーテイクを決めた相方・名取鉄平と共に、ヨコハマタイヤを履くKONDO RACINGに9年ぶりの勝利をもたらした。
そして最終戦もてぎで松田は後半スティントを担当。苦しみながらも11番手でフィニッシュし、ライバルの失格によって繰り上がり10位入賞という結果だった。
決勝は13時スタートという昼間のレースにもかかわらず日がかげってしまったため、タイヤがコンディションと合わず苦しいスティントになったと振り返る松田。「(タイヤを)天日干しできなかったので。地熱でタイヤ自体を温められていたら、全然展開が変わっていたと思います」と悔しがる。
とはいえ、ラストレースをしっかり完走できたことにはホッとしているとのこと。引退の寂しさや名残惜しさよりは、安堵の気持ちが強いのだという。
「とにかく3号車(Niterra MOTUL Z)をどうやって抜こうか、いつものように考えていたので、チェッカーを受けるまでは(感傷に浸ることは)全くなかったです。チェッカーを受けた時に『もう終わりなんだ』という、安堵感というか……不思議な感じでしたね」
これまで、国内トップカテゴリーに現役ドライバーとして身を置き、日産を代表するドライバーとして駆け抜けてきた松田。これで肩の荷が一気に下りることになる。
松田が晴れやかな表情をしている理由の大部分を占めているのは、やはりラストシーズンに勝てたことだろう。実際、それが引退を決断した大きな理由であると本人も述べている。
彼は次のように語った。
「本当に毎日肩の荷が重く、プレッシャーでした。KONDO RACINGに移籍してから、勝てないまま終わるんじゃないかという雑音もあったり……」
「その中でも、絶対にやってやると今年は思っていたので、それができたことは本当に良かったと思います。しかも、チームにとって9年ぶりの優勝をヨコハマタイヤさんと一緒にできたわけですから」
「今日も天気が良ければ絶対に速いタイヤでした。ヨコハマさんと良いタイヤも作れたし、これをベースに来年また頑張って欲しいです。本当に良いタイヤができたと思うので」

