
画像は『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』ティザービジュアルと『ガングリオン』
【画像】「芸人に居そう(笑)」 社外秘な「悪の戦闘員」素顔を知る
熱狂的なヒーローの大暴走VS敵陣営のあまりにリアルな日常
2025年秋アニメで放送中の『ガングリオン』と『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』は、いずれも特撮ヒーローをテーマとした作品です。しかし、その中身はまるで違います。
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』は、仮面ライダーシリーズで登場したヒーローたちに憧れている主人公たちが、行き過ぎたライダー愛を爆発させる物語です。主人公「東島丹三郎(とうじま たんざぶろう/CV:小西克幸)」は仮面ライダーになることに憧れ、でもそれは不可能であるという現実に悩みながら40歳を迎えます。そんな彼は、ショッカーの戦闘員を模倣する強盗団と遭遇し、長年鍛えた肉体で彼らを撃退することに。
そしてその後、コスプレではなくショッカーが実在することを知りました。さらには、彼のように仮面ライダーを異常なほど盲信する人びととも出会うことになります。フェイクがリアルに変わっていき、目の前のショッカーたちを見てむせび泣くほど大歓喜する東島の姿は、まさに熱狂です。とにかく仮面ライダーを愛する者たちが大暴れしていく姿には、謎の熱さがありました。
それに対して、『ガングリオン』は「ホープマン(CV:杉田智和)」と戦う悪の組織、株式会社ガングリオンが物語の中核を担います。「株式会社」と名称がつくとおり、この組織は一般企業と大差ありません。戦闘員であり世界征服部門ベルベ軍団主任の「磯辺健司(CV:上田燿司)」は、戦闘=勤務を終えると普通に戦闘服を着たまま電車で帰宅します。帰宅すれば妻「節子(CV:古賀葵)」が彼を労い、戦闘服を洗濯機へ放り込みます。
なじみの屋台へ行ったかと思えば、その日の疲れを癒やしたり、上司からの理不尽な要求について爆発させたりする。そんな彼に、「屋台のオヤジ(CV:板尾創路)」は「ベルベさん」と気軽に話しかけます。覆面+黒尽くめという服装さえなければ、磯辺は淡々と仕事をこなすサラリーマンそのものです。
悩みといえば、中年になりしっかり育ってきたお腹のぜい肉。3分という短い時間で見せつけてくる、人間味たっぷりなおじさんの振る舞いに、肩の力が抜けてしまいます。その様子がクセになって、気付けば毎話しっかりこのアニメを楽しんでいる自分がいました。
ありえない現実が目の前に広がり、歓喜しながら悪党退治に心を燃やす『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』と、平然と悪の組織づとめに勤しむ男とその社会を描く『ガングリオン』。あまりに舞台設定が違う2作品、皆さんはどちらが好きですか?
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(C)柴田ヨクサル/ヒーローズ・Tojima Rider Project (C)石森プロ・東映
(C)白岩久弥・いつきたかし/ガングリオン製作委員会
