ラウンド中、「飛ばさなくてもいいけれどある程度の距離を安全に運びたい」という場面は意外に多いですよね。たとえば、一般アマチュアだと150から170ヤードくらいで「ティーショットをミスしたあと」「短めのパー5の2打目」。飛距離が落ちてきたシニア世代などは「パーオンさせなくてもいい」という場面でのレイアップでも多用することがあります。
いろんな場面で便利に使えるいぶし銀のワザ

そんなときはUTを軽く振る〝ソフトヒット〞がオススメです。ソールが広くて深・低重心なのでアイアンよりもやさしく、長さが短いぶんFWよりも扱いやすい。スイング的には振り幅をスリークォーターに抑えたライン出しに近いイメージ。軽く振ってもゆるんだり打ち急いだりしないコツを身につければ、スコアメイクの強い武器になります。
曲げずに運べるUTの「ライン出し」
UTなら軽く振ってもそこそこの飛距離がかせげて、強振しないぶん方向性が出しやすい。大きな曲がりやダフリ、トップのミスも出にくい
アイアンよりも深重心FWより短いから簡単!

UTは深・低重心でソールが広いのでダフリにくく、アイアンよりもやさしく球が上がる。FWよりも短く扱いやすいのでソフトヒットで打つのに最適だ
振り幅を抑えたらゆるまないように気をつけたい

〝ソフトヒット打法〞は、トップをコンパクトに抑えたスリークォータースイング。しかし、振り幅を抑えようとすると手打ちになったり、ゆるみが出て余計にミスしやすいと感じる人もいます。そんな人は、インパクトで〝擬音〞を口に出しながらスイングしましょう。
すると、インパクトで適度な力が入りやすく、腹筋の力も抜けずにスイングできるので、ゆるみにくくなります。ソールが地面をこする「シュッ」というような強めで短い音がオススメですね。また振り幅は、クラブではなく手を意識すると手打ちになりにくく、トップの位置の管理もしやすくなる。普段よりコブシ2個ぶん下げるイメージをもってください。
インパクトで音のイメージを口に出す

インパクトの瞬間に「シュッ」というような、息を瞬間的に吐きつつ短く強めの擬音を口に出すとゆるまず締まったスイングがしやすい
インパクトで振り幅を抑えてしっかりヒット
「シュッ!」と口に出せばゆるまない!

トップは小さくしても、フィニッシュはフルショットと同じところまでしっかり振り抜く(○)。途中で体を止めると球が曲がりやすくなってしまう(×)
注目!体の回転量はいつものどおり

トップをコンパクトにしても体の回転量はフルスイングと同じ(○)。体にラクをさせず手元の高さだけを低くすることが重要だ
振り幅は〝コブシ〞の高さでコントロール

コンパクトなトップをクラブの動きで作ろうとするとゆるみが出やすい。フルショットよりも手元の位置をコブシ2個ぶん低くする感覚だ

