
ファミコン版『ドラクエ』では、ローラ姫を抱きかかえたまま宿屋で休むと「ゆうべはおたのしみでしたね」と送り出される。 (C) 1986 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.jpg,
【画像】え…っ!「マジか」 HD-2D版『ドラクエ1』で“伝説セリフ”が生き残ったかをチェック(5枚)
名セリフは令和に生き残れるのか?
国民的RPGとして知られる人気RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの初期2作をフルリメイクしたHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』(以下、HD-2D版『ドラクエ1&2』)が2025年10月30日に発売されました。
HD-2D版『ドラクエ1&2』はグラフィックを一新し、バトルシステムに新要素を加えるなど、本作ならではのパワーアップを施しており、懐かしい名作が現代らしい装いに生まれ変わっています。
新たなゲーム性にも関心が集まっていますが、ファミコン版やフーパ―ファミコン版を遊んだ古参ユーザーにとっては、名セリフの数々がどうなったのかも気になるとこでしょう。昨今はゲームソフトも規制が厳しくなり、リメイクにあたって一部のセリフが変更されるケースも増えています。
「ゆうべはおたのしみでしたね」と言われるシチュエーションとは?
初代『ドラクエ』の忘れられないセリフといえば、「ゆうべはおたのしみでしたね」を思い出す人も多いはず。当時のユーザーを驚かせ、長年にわたって愛され続けた名セリフです。
これは宿屋に泊まった翌日に、店の主人から言われるセリフですが、常にこのセリフになるわけではありません。普段は「ゆうべは よくおやすみでしたね」と送り出されますが、一定の条件を満たすと「ゆうべはおたのしみでしたね」に変化します。
その変化の条件は、助け出した「ローラ姫」を連れている時に、宿屋に泊まること。つまローラ姫と一緒に宿泊すると、翌日の朝に「ゆうべはおたのしみでしたね」と言われるのです。
初代『ドラクエ』は、基本的に勇者のひとり旅なので、宿に泊まっても話し相手はおらず、静かに眠るだけでしょう。しかし誰かと一緒なら、楽しい夜を過ごすことも可能です。ただし、どんな「楽しい夜」を過ごしたのかは明かされないため、プレイヤーは想像するほかありません。
ちなみに、ファミコン版ではローラ姫以外の相手と一緒に泊まることはできませんが、スーパーファミコン版では、ラダトームにいる町娘を連れて宿屋に行くこともでき、翌日の挨拶も同様に「ゆうべはお楽しみでしたね」となります。一部が漢字表記に変わっており、ゲーム機の進化も感じさせます。
「ゆうべはおたのしみでしたね」は、時代の壁を超えられるのか
「ゆうべはおたのしみでしたね」はプレイヤーの想像力を刺激する名セリフとして確立し、広く認知されました。「ゆうべはお楽しみでしたね」をタイトルとするマンガも、後に生まれたほどです。
しかし、後のシリーズ作品において「ゆうべはお楽しみでしたね」をそのまま使ったものはなく、人気に反してゲーム内に登場する機会は少ないセリフとなりました。
また、想像しやすいセリフなので、性的な意味に解釈することも可能です。昨今は性描写が厳しくなっており、その影響はゲーム業界にも及んでいます。そのため、昭和や平成初期では許された表現が、令和7年では無理になるケースも多々あります。
こうした規制の波にHD-2D版『ドラクエ1&2』も飲まれ、「ゆうべはおたのしみでしたね」はなくなってしまったのでしょうか。
本作に収録されている『ドラクエ1』をプレイし、確かめてみました。
ラダトームの城下町に行くと、例の町娘に遭遇します。スーパーファミコン版と同じく、本作でも連れて歩けるようです。早速彼女と一緒に宿屋へ行き、ゴールドを支払って一泊すると……翌日、宿屋の主人に見送られました。「ゆうべはお楽しみでしたね」、と。
改変の不安もあった名セリフは、この令和においても形を変えることなく、いまも生き続けていました。印象深いセリフが改変されずに受け継がれたことを、いちファンとしても嬉しく思います。
なお、町娘を連れてのセリフは以前と変わらずでしたが、ローラ姫の時も同じなのかと気になる人もいるはず。しかし、姫との一夜がどのように表現されるかは、それこそ「お楽しみ」を奪ってしまうため、詳細は控えておきます。
ローラ姫とも楽しい夜を過ごすことができるのかは、HD-2D版『ドラクエ1&2』をプレイし、その目でしかとお確かめください。
