「あなたでアルこと ともにイルこと」――青草の原の理念

青草の原が大切にしている言葉があります。
それが「あなたでアルこと ともにイルこと」。
この短い言葉には、誰もがそのままの自分でいられる場所をつくりたいという想いが込められています。
れもんハウスでは、立場や状況に関係なく、訪れた人が自然に交わり、日常を共に過ごしています。
そこにあるのは、支援する側とされる側という区別ではなく、ひとりの人として向き合う関係です。
温かいごはんを囲みながら話したり、ただ同じ空間で静かに過ごしたり――その中で生まれる小さな交流が、人と人との信頼を育てています。
この理念は、特別なことを求めるのではなく、日常の中にある「優しさ」を形にする取り組みでもあります。
困った時に誰かを頼れること、そして自分も誰かの力になれること。
そんな循環を地域に根づかせていくことが、青草の原の目指す未来です。
小さな居場所から広がる未来
新宿の一軒家から始まった青草の原の取り組みは、いま少しずつ全国へと広がりつつあります。
家庭でも施設でもない“第三の居場所”として、地域が子どもと家族を支え合う仕組みを育ててきました。
その挑戦が認められ、青草の原はビジネス誌『Forbes JAPAN』の特集「“ソーシャルR&D”を実装するNPO50」に選出されました。
社会の中で新しい支援の形を生み出す存在として、注目が集まっています。
しかし、彼らの目指すところは「評価されること」ではありません。
一人ひとりが自分のままでいられる場所を増やし、地域の中に温かいつながりをつくること。
それこそが、青草の原がずっと大切にしてきた願いです。
れもんハウスの小さな食卓で交わされる会話や笑顔が、やがて社会全体へと広がっていく――。
そんな未来を信じて、青草の原は今日も新しい一歩を重ねています。
一般社団法人青草の原 概要

所在地 :東京都新宿区西新宿3丁目3番13号西新宿水間ビル2F
代表理事 :藤田琴子
設立 :2021年12月
HP :https://aokusa.or.jp/
