
「彼らは盗むし、文句を言う」クラシコ前に宿敵マドリーを侮辱したヤマル。番記者が明かすバルサ10番の“生き様”「自発的にすべての人に敵対した」【現地発】
ラミネ・ヤマルは、誰かに許可を求めることも、18歳になって成人したことに答えることもなく、背番号10を背負い、レアル・マドリー対バルセロナのエル・クラシコに轟音とともに登場した。
この若者を従来の枠組みで解釈することは幻想に過ぎない。ヤマルはサンティアゴ・ベルナベウへ旅立つ前に、自身のチームと人気ストリーマーのイバイ・ジャノスのチームが対戦する「キングスリーグ」の試合に熱中していた。大一番に集中していることを示すために身を隠していたひと昔前の選手とは異なり、ヤマルは夜分にもかかわらず、ジェラール・ピケが主催するこのトーナメント大会に姿を現した。
「彼らは(試合を)盗むし、文句を言う」と、冗談半分、本気半分の発言が飛び出したのはジャノスと軽快なトークを繰り広げていた最中だった。その言葉はマドリーのファンを刺激した。
マドリディスタは、ダニエル・カルバハルのような指導的な役割を担うキャプテンに満足しているのに対し、バルセロニスタは、パウ・クバルシのようなカタルーニャ人の典型的なモデルを体現する選手、あるいはマルク・カサドのようなカナレタス(バルセロナの中心地、カタルーニャ広場のすぐ近くあるバルサが優勝した時にファンが集結する泉)でラ・リーガ優勝を祝うカンテラーノに安心感を持っている。
そんな中、ヤマルの人物像は、両親が世話してきた以上にその2人の世話をしていること、ラ・マシアで育ったこと、質問者に応じてカタルーニャ語とスペイン語を使い分けること、そしてヨハン・クライフ、グアルディオラ、そしてメッシを彷彿とさせるものとはまったく異なる、我々がZ世代に対して抱くイメージに合致していることなどの理由から、簡単に評価することは難しい。
最高のバルサに打ち勝つためにジョゼ・モウリーニョの悪辣な手段を正当化することに慣れているマドリーは、ラミンの侮辱をどう受け止めるべきかまだ分からない。議論は、バルサのFWの侮辱の重大さを測ることと、ネグレイラ事件がまだ裁判で解決されていないことを思い出すことに集中している。
ヤマルは、ペドリのような寡黙なリーダーが大勢を占めるロッカールームで、フリックでさえも扱いにくい人物となり、もともと心配性のバルサのファンは、将来を案じ始めている。しかし同時にチームの勝利への望みは、若き天才にかかっていることも知っている。
ヤマルにとって、挑戦することほどモチベーションを高めるものはない。だからこそ、最近の大胆発言(「勝っている限り、誰も何も言えない」)や、自信に満ちた態度(得点を決めるたびに、俺がナンバーワンだと言わんばかりに王冠をかぶっているかのように手を頭上に掲げるゴールセレブレーションを見せる)も理解できる。
彼のその生き様は、ヴィニシウスとはまったく異なるものだ。ヤマルが醸し出す自信は驚くべきもので、それはピッチ上で予想外の成功を収めるだけでなく、SNSの世界も席巻する早熟のティーンエイジャーで、社会システムや労働モデル、価値観から排除され、惰性に身を委ねて生き、不信感に満ち、個人主義的な、当のヤマルも属する世代の若者に相応しいものだ。
ヤマルは誰の代表であるとも感じていないし、そうなりたいとも考えていない。ただジャノスのチームを打ち負かしたように、クラシコで勝利を目指していた。
そして、審判のジャッジがバルサに不利に働かず、マドリーに有利に働かなければ、それは十分に起こりうることだと理解していた。背番号10は、巨大なベルナベウで、自発的にすべてのもの、すべての人に敵対したのだ。
文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸
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