アストンマーティンF1のフェルナンド・アロンソが、来季スーパーフォーミュラに挑戦することになったWRC(世界ラリー選手権)王者、カッレ・ロバンペラについて語った。
2022年と2023年にWRCでチャンピオンに輝いたロバンペラは、今季限りでWRCを引退。2026年からはサーキットレースに挑戦することになった。そしてその第一段階として挑むのがスーパーフォーミュラ。まだ所属チームは明かされていないものの、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)が参戦を全面的にサポートするという。
トヨタと共に様々なモータースポーツに参戦した先輩格と言えば、フェルナンド・アロンソが挙げられる。アロンソは2018年限りで一旦F1から離れ、トヨタの一員としてWEC(世界耐久選手権)にフル参戦。同選手権でチャンピオンに輝くと共に、2度にわたってル・マン24時間レースを制した。
また2020年にはダカールラリーにも参戦。優勝とはいかなかったが、それでも過酷なラリーを完走してみせた。
そんなアロンソが、スーパーフォーミュラを皮切りにサーキットレースに本格的に挑むことになるロバンペラについて語った。ちなみにアロンソの場合はサーキットレース→ラリー、ロバンペラは逆にラリー→サーキットレースへという形で活躍の場を移すことになる。
「全く分からないけど、彼がどう活躍するのか、とても楽しみだね」
アロンソは先日行なわれたメキシコシティGPの時にそう語った。
「彼は非常に才能のあるドライバーだが、間違いなくいくつかの課題に直面するだろう。どのシリーズに参戦するかにもよるが、来年からすでにかなり大変な挑戦になると思う。興味を持って見守りたいね」
「しかし彼は、スーパーフォーミュラに参戦する時が、最初にクラッチを握ってレースに挑むという時ではないと思う。本格的に参戦する前に、シミュレータで何度も練習したり、他のジュニアフォーミュラで準備したりすると思う。だから、徐々に成長していくと思うよ」
実際にロバンペラは、F2参戦中のハイテックのマシンで練習した。
なおアロンソ曰く、ラリーとフォーミュラカーのドライブは、大きく異なっていたという。
「どのクルマも違っていて、慣れるのには時間がかかった。努力と献身が必要なんだ」
そうアロンソは言う。
「一番難しかったのはラリーだった。ラリーではステージを走行中ずっと、両足、ブレーキ、スロットルを操り続けることになる。そしてクルマの限界と、自分ができることの限界は、驚くほど異なっていたんだ」
しかしアロンソにとって大いに助けになったのは、チームメイトがダカールラリー優勝経験者など、一流ドライバーだらけだったことだ。
「当時の僕は幸運だった。最初の数回のテストの後、僕は(ジニエ)ドゥ・ヴィリエやナッサー(アル=アティヤ)らの助手席に乗ることができたんだ。それで新たな世界、新たな限界を見つけることができたんだ。僕ひとりで乗っている時には、マシンの限界をはるかに下回っていた」
しかしフォーミュラカーにはシートがひとつしかない。他のドライバーがどうドライブしているかを、真横で見ることはできない。そこはロバンペラが苦労する場面かもしれないと、アロンソは語った。
「シングルシーターでは、そういうコーチみたいなアプローチはできない。他のドライバーと一緒にマシンに乗って、スーパーフォーミュラでどんなことができるのかを、確認することはできないんだ。だからこれはちょっと難しいね」
しかしフォーミュラカーには様々なデータがあるため、それを基に限界を探ることができるはずだと、アロンソは言う。
「でもシングルシーターには、膨大なデータがある。そこから学ぶべき点がたくさんあると思うよ」
「でもラリーやダカールでは、そういうデータはあまりない。他のドライバーと一緒にマシンに乗った時だけ、学ぶことができるんだ」

