
俳優の柄本明が、東京・日比谷で開催中の「第38回東京国際映画祭」内で11月3日に行われた映画「レンタル・ファミリー」アジアン・プレミアに登場。この日が77歳の誕生日ということで、HIKARI監督ら登壇者からサプライズで“喜寿”を祝福された。舞台あいさつには柄本、HIKARI監督のほか、出演者の木村文、森田望智、篠崎しの、ゴーマン シャノン 眞陽、真飛聖も登壇した。
■HIKARI監督×オスカー俳優がタッグを組んだオリジナル作品
本作は、長編デビュー作「37セカンズ」でベルリン国際映画祭など世界中の映画祭で注目を集め、「Beef/ビーフ」「TOKYO VICE」などの話題作を手掛けてきたアメリカを拠点に活躍する日本人のHIKARI監督が脚本・演出を務める、日本を舞台にしたオリジナル作品。「ザ・ホエール」で第95回アカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーが主演を務め、「第38回東京国際映画祭」ではガラ・セレクション部門に出品されている。
東京で暮らす落ちぶれた俳優・フィリップ(フレイザー)は、日本での生活に居心地の良さを感じながらも、本来の自分自身を見失いかけていたときに、“レンタルファミリー”として他人の人生の中で“仮の”役割を演じる仕事に出会う。“レンタル・ファミリー”として、想像もしなかった人生の一部を体験し、出会う人々と交流を重ねるフィリップは、少しずつ自らの人生に向き合い、生きる喜びを見いだしていく。
本作で柄本が演じるのは、記者役でレンタルされたフィリップが取材する、記憶を失い始めた日本の名優・喜久雄。

■ブレンダン・フレイザーは「本当に素晴らしい俳優さん」
柄本は、フィリップ役のフレイザーの印象について「ブレンダンさんは…大きい人です(笑)」と言って笑わせ、「でも、『ホエール』ぐらい大きいわけじゃありません」と、彼が体重272kgの過食症の教師を演じた映画を引き合いに出してさらに笑わせた。
あらためて柄本は「2人のシーンばかりだったんですけど、本当に素晴らしい俳優さんで、何て言うのかな…大きい方です」と被せつつ、「体だけじゃなくて非常に大きな奥行きのあるお芝居で、本当に一緒にやらせていただいて光栄に思いました。それと同じく人柄が素晴らしい方。誰に対しても変わらないですし、その素晴らしさに魅了され、お芝居ができることは非常に光栄でした」と、演技はもちろんその人柄にも魅了されたことを明かした。
そんな中、MCから水を向けられたHIKARI監督が「実は今日はスペシャルデーです。柄本明さんの77歳のお誕生日です!」という掛け声から、ハッピーバースデーを合唱。そして劇中で娘を演じた真飛から紫の花束を手渡されると、柄本は「どうもありがとうございます!いろいろ気を使っていただきまして、ありがとうございます。映画を宣伝してください!」と照れ笑い。
HIKARI監督は、柄本に向けて「今回の作品で、柄本さんが喜久雄さん役と私の頭の中で思った瞬間から始まり、本当に素晴らしい、一言で言えない涙ながらの体験をさせていただいて、本当に勉強になりました。これからももっと一緒に作品を作ってもらえるように頑張りますのでよろしくお願いします!」と祝福とともに語り掛け、柄本は「こちらこそ!監督どうもありがとうございました!」と感謝し、ハグを交わした。
映画「レンタル・ファミリー」は、2026年2月27日(金)より公開。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)
※篠崎しのの「崎」はタツサキが正式表記

