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「このハゲーっ!」豊田真由子氏の政界復帰に疑問の声…暴行に触れず「まるで自分が被害者かのように…」陰謀論も吹き荒れるパワハラ騒動は何だったのか?

「このハゲーっ!」豊田真由子氏の政界復帰に疑問の声…暴行に触れず「まるで自分が被害者かのように…」陰謀論も吹き荒れるパワハラ騒動は何だったのか?

どのように社会と向き合い、どのように償っていくのか 

過ちを犯した人間は、未来永劫、公的な活動から排除されなければならないのか。問題の本質は、過去の過ちを許すか許さないかという単純な二元論ではない。

過ちを犯した人間が、どのように反省し、どのように社会と向き合い、どのように償っていくのかというプロセスこそが問われている。

豊田氏には、過去の行為に対する批判を生涯にわたって受け止め続ける覚悟が求められる。元秘書たちの心の傷が癒えることはないかもしれない。その事実から目を背けることは許されない。

パワーハラスメントは許されざる行為である。豊田氏の過去の言動は、その一点において断罪されるべきである。この前提は揺るがない。

豊田氏が公職に復帰することに対して、強い嫌悪感や不信感を抱く人々がいるのは当然である。しかし、反省し、過ちを償おうとする人間に、社会貢献の機会を永久に与えないという社会もまた、健全とは言えないだろう。

過去の過ちが消えるものではないからと言って、将来にわたって、公的な立場に就く資格が永久に剥奪されるという結論もまた、短絡的である。

批判を真摯に受け止める責任 

豊田氏には、自身が向けられる厳しい視線と批判を全て引き受けた上で、過去の自分を乗り越え、より良い社会の実現に貢献するという姿勢を行動で示し続ける責任がある。

私たち市民に求められるのは、感情的な非難に終始するのではなく、事象をありのままに受け入れ、個人が更生し社会に再び貢献するための道筋をどのように構築していくべきか、冷静に議論する覚悟である。

感情的な非難だけでなく、過ちを犯した人が社会に再び貢献するための道筋をどう作るかをよく見届けよう。

文/小倉健一

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