ハースF1のエステバン・オコンは、来季からスーパーフォーミュラに参戦するWRC(世界ラリー選手権)王者カッレ・ロバンペラについて語った。オコン曰く、スーパーフォーミュラには日本のサーキットやレースを知り尽くしているドライバーがたくさんいるため、そこでロバンペラがどんな活躍を見せるのか、実に興味深いと語った。
WRCで2度にわたってチャンピオンに輝いたロバンペラは、今季限りでWRCを引退。来季からはサーキットレースに挑むことを発表した。そして参戦するのは日本のスーパーフォーミュラ。TOYOTA GAZOO Racingがこれを最大限にサポートする。
自身もラリーへの参戦経験があるオコンは、ロバンペラの挑戦は「素晴らしい」と語った。
「素晴らしいことだと思うよ。これは、注目すべきストーリーになるはずだ」
そうオコンは語った。
「彼がポルシェ・カレラカップに出場していた頃から、彼には注目していたんだ。そして、どんなレースをするのか見てきた」
「もし自分が彼だったら、若くしてWRCで2回チャンピオンに輝き、トヨタのサポートも受けられるなら、新しいことに挑戦したいと思う気持ちは当然あるだろうね。だからそれは面白いと思うよ」
「でもカッレの場合は、まったく異なるカテゴリーだから、ドライビングを習得するのははるかに大変になると思う。でも彼は、ドリフトも含めてサーキットレースにたくさん参戦しているからね。すぐにパフォーマンスを発揮するのに必要な準備は、既に整っていると思う」
そう語るオコンは、そんな中でもスーパーフォーミュラは難しい選択だったのではないかと考えている。そこには言葉の壁もあるし、日本のサーキットを知り尽くしているドライバーがたくさん参戦しているからだ。
「世界中のあらゆるレースを経験しても、それぞれの状況に適応する必要がある。特に、彼がスーパーフォーミュラという最も過酷な選手権のひとつに参戦するとなると、今後どうなっていくのかを見守るのはとても興味深いね」
「F2の方が簡単だと言っているわけではない。でも参戦しているのは、長年スーパーフォーミュラを経験しているドライバーたちばかりだ。彼らはプロフェッショナルだ。しかも彼らは日本のサーキットにも精通しているし、哲学も異なる。そして、エンジニアの誰もが英語を話せるとは限らない」
「だから彼らの活躍を見守り、どう展開していくのかを見るのは、非常に興味深いね」
逆にサーキットレースからラリーに挑むとしたらどうか? そう尋ねられたオコンは、その難しさを次のように語った。
「僕らがラリーに参戦するとなれば、重要なのは一貫性だと思う」
そうオコンは言う。
「記憶力という面は、本当に大きな違いだ。去年だったか一昨年だったか、1日だけだがラリーに参戦した。その時はレッキもしなかった。でも一度走ったステージをもう一度走っても、その走り方を全て記憶するのはかなり難しかった。彼らにとって記憶力は、マシンのセッティングやフィーリングよりも重要だからだ」
「サーキットレースでは細かい部分、フィーリングやマシンの最適化が重視され、記憶力が求められることは少ない。妥協する点が全く異なるんだ」
「サーキット出身のドライバーがラリーに参戦すると、速さがあってもクラッシュが多いことがある。一方でセバスチャン・オジェ(WRC王者)は、LMP2のレースに出ても好成績を収めたからね」

