
音声カセットレコーダーのイメージ(画像:写真AC)
【画像】「レコードだけじゃなかった」これが昭和アニメファンが買い求めた、もうひとつの「最強アイテム」です(4枚)
ラジカセでTVの音を録音、半世紀を経て意外な「宝物」に?
マグミクスは先日、《「ビデオデッキ」がなかった昭和アニメファンの「苦肉の策」が衝撃! 令和の現在は「夢のよう」》という記事を配信しました。ビデオデッキ普及前の昭和時代の、アニメファンの苦労や創意工夫に、230件以上のコメントが集まりました。
記事では、昭和の当時のビデオデッキや録画用テープがきわめて高額で、一般家庭ではなかなか手に入れられないという背景を紹介し、多くのアニメファンがアニメの音声をまとめた「ドラマ編」レコードなどを買うか、カセットレコーダーでテレビ音声を録音し、「音だけ」でアニメを楽しんでいたことを解説しました。
最も共感を集めたのは、「ラジカセでTVの音声を録音した思い出」でした。多くの昭和アニメファンがアニメの「録音」を試みるも、母親の「ごはんよぉー」の声や、家族のくしゃみやドアの開閉音などが混入して落胆した……という経験です。
しかし、ある読者は「大人になって当時のカセットテープを聴き返したら、思わず涙がこぼれた」と記しています。
「祖母がドアを開けた音、これは母が堪えきれず笑った声、これは祖父がラジカセに当たって落とした音。みんなもういないけれど、今でも大切な宝物」と語ったコメントに、140件以上の共感が集まりました。
録音した当時はノイズにしか思えなかった家族の音声が、もう会えなくなった家族の思い出を呼び起こす、貴重な記録になっているという話に、多くの読者が感情を揺さぶられたようです。

録音用カセットテープのイメージ(画像:写真AC)
音声以外にも、アニメを楽しむ創意工夫が
当時のアニメファンは映像を補完するために、音声以外にも工夫も凝らしていました。「音はドラマ編レコード、ビジュアルはフイルムコミック。これがビデオが無い時代の最強の組み合わせでした」というコメントが寄せられています。
この「フィルムコミック」とは、アニメの画像をマンガ的にコマ割り配置したうえで、セリフの吹き出しを足したオールカラー本のことで、「アニメコミック」とも呼ばれます。昭和から平成の時代になっても「エヴァ」やジブリ作品など幅広い作品で発売されており、多くの読者が楽しんでいたようです。
