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大金星フロントロウ獲得のサインツJr.、決勝で目指すは表彰台「僕らの速さを証明できた」

大金星フロントロウ獲得のサインツJr.、決勝で目指すは表彰台「僕らの速さを証明できた」

ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は、F1アゼルバイジャンGPの予選で2番手、フロントロウを獲得した。今季の勢力図の中では、大金星と言っても良い結果であろう。

 アゼルバイジャンGPの予選は、6度も赤旗中断になるという、大混乱のセッションとなった。そんな予選では、生き残るのが何より大切だ。

 サインツJr.は、チームメイトのアレクサンダー・アルボンがQ1で最初の赤旗の原因となる中、しっかりと生き残ってQ3に進出した。そしてQ3開始早々にユーズドのミディアムタイヤを履いてコースインすると、1分41秒595というタイムを計測。するとその直後に、フェラーリのシャルル・ルクレールがクラッシュして赤旗中断。これがこの予選5度目の赤旗だった。

 その中断の間、サーキットには微弱ではあるものの雨が降った。そして強く吹き付ける風の向きもコロコロと変わっていった。

 セッション再開後には各車がアタックを行なうも、今度はマクラーレンのオスカー・ピアストリがクラッシュし赤旗中断。

 再開後に各車がアタックを完了するものの、コンディションは大きく変わっており、レッドブルのマックス・フェルスタッペンを除くとサインツJr.が最初に記録したタイムを上回ることができず、結局フェルスタッペンがポールポジション、2番手サインツJr.という並びになった。3番手にもレーシングブルズのリアム・ローソンがつけ、まさに大波乱の結末となった。

 フェルスタッペンのアタックが不発ならば、ポールポジション獲得の可能性もあったサインツJr.。しかし2番手という望外の結果を喜んだ。

「正直に言って、今日の予選はうまくいったよ。毎度適切なタイミングで適切なタイヤを履き、非常に力強い周回をこなすことができた」

 そうサインツJr.は語った。

「いつものように、上位のマシンがタイムを縮めてこようとすれば、コンマ4〜5秒は遅れてしまう。それは分かっていた。ただそれは、今回はマックスだけだった。彼がそれだけ速いのは、驚きでもなんでもないんだ」

「残りのマシンには、勝つことができた。そして、2番手という素晴らしい結果を手にすることができた」

 サインツJr.は今年ウイリアムズに加入したばかり。予選では好結果を手にすることもあるが、決勝ではなかなか満足いく結果には辿り着いていない。ここまでの最高位は8位である。

 サインツJr.はこの好グリッドから、表彰台を目指すと語った。

「今年は予選で良いラップを刻むことができている。それは僕の弱点でも、問題でもない。そして今日もまた、このマシンとチームの速さを十分に証明することができた」

「でもレースとポイント獲得という点では、今年は思うように前進できていない」

「明日に向けて、計画を立てていくつもりだ。目指すは表彰台を獲得することだ。ウイリアムズに加入して、最初の表彰台を手にできるよう、全力を尽くすつもりだ」

「それができれば素晴らしいね。もし不可能ならば、その時は様子を見てみることにしよう」

 なおサインツJr.はその後、Skyスポーツの番組に出演。予選では突風に苦労したと語った。

「ダウンフォースに大きく依存するマシンに、実際に乗ってもらわないと、説明するのは難しいよ。時速60〜70kmの突風が、コーナーでのグリップをどう変えてしまうのか、なかなか理解できないと思う。ストレートでも、ものすごく揺られてしまうんだ」

「今のF1マシンはダウンフォースに大きく頼っており、風が弱まるとダウンフォースやマシンのグリップが大きく変わる。ただ僕らは乗っているだけ、何もできないんだ」

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