マクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOは、チームの2025年ドライバーズタイトル争いの方針に対する外部の声からの”雑音”に耳を貸すつもりはないと話す。
今季マクラーレンは、タイトルを争っているランド・ノリスとオスカー・ピアストリの両ドライバーに「互いに接触しない限り自由に戦う」ことを許す方針を貫いてきた。このアプローチはファンにとってはスリリングなタイトル争いを生み出している一方で、チームがナンバー1ドライバーを定めないことへの批判も少なくない。
夏休み前には、マクラーレン勢のどちらかがシーズン終盤には世界王者として祝福されているだろうと見られていた。しかし、夏休み明けからマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が怒涛の追い上げを見せ、状況は大きく異なるものになっている。
残り4戦(うち2戦はスプリント付き)となった現時点で、ノリスがピアストリを1ポイント差でリードし、フェルスタッペンは首位ノリスまで36ポイント差に近付いてきている。一時フェルスタッペンは、当時ランキング首位だったピアストリから100ポイント以上にも引き離されていたのに、だ。つまりもはやマクラーレンにとって、今季のドライバーズチャンピオン獲得は”安泰”といえるような状況にはない。
マクラーレンとしては、タイトル争いが激化する中でも、前述のような外部からの批判の声に、耳を傾けるつもりはないという。
「私たちは自分たちのやるべきことに集中し、外部の雑音には注意を払わない。それが大切なんだ」
マクラーレン・ファミリーのイベントに出演したブラウンCEOは、今後のタイトル争いでトップの座を維持するために何をしているのかと尋ねられると、そう答えた。
「今年は、勝ちたかった4つのレースで勝つことができた。まず、我々の“大ボス”のためにバーレーンGPで勝ちたかった。そしてモナコGPもだ。これは“トリプルクラウン”の一角であり、何よりモナコだからだ。さらにドライバーたちの母国レースであるオーストラリアとシルバーストンだ」
「シーズン開幕前に『どの4レースを勝ちたい?』と聞かれたら、まさにこの4つを挙げていただろう」
ただチーム代表のアンドレア・ステラは、停滞している余裕はないという見方を示している。
「オスカーが以前に『進化を止めないこと』と語っていたが、その通りだと思う」
「F1では、うまくいっているからといって気を緩めたり、立ち止まったりすれば、将来大きな驚きに直面することになる。だからこそ、常に進化し続けなければならない」
「進化を続け、前進する方法を見つけ続ける事が必要なんだ。より良いモノに変わっていくことが求められている」

