F1第20戦のメキシコ・グランプリ、レッドブルの角田裕毅は10番グリッドからのスタートで第1スティントにはビッグポイントも期待できる位置につけていたが、ピットインで手間取って後方に下がり、悔しい11位でレースを終えている。
本来であればこの週末で、レッドブルは来季のドライバーラインナップを決定するといわれていたが、ローラン・メキース代表は「12月まではずれ込まない」としながらも、「ユウキは着実に前進している。他の若手も同様に進化の途中にある。可能な限り時間をかけるつもりだ。誰が最高かを判断するために、できる限りの機会を提供したい」と、決定を先送りにすると明言している。
角田自身はメキシコシティでのレース後、シート争いに言及。来季もレッドブルのドライバーであり続けたい彼は、「彼ら(ライバルたち)が考慮してくれたら嬉しいですが……とにかく全力を尽くします。最終的には、チーム次第です。僕は、自分がコントロールできる範囲でプレッシャーをかけ続けます。それだけです」と語った。
海外メディアや有識者の見解では、2026年のレッドブルでマックス・フェルスタッペンのチームメイトとなるのは、ルーキーながら3位表彰台を達成するなど、目覚ましい活躍を見せているアイザック・ハジャーが最も有力であるとされ、アービッド・リンドブラッドが昇格するレーシングブルズで、角田とリアム・ローソンが残りの1枠を争う展開になるとされている。
そんな中で、レッドブルのシートを保持する方法を提示したのが、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』だ。「角田はセルジオ・ペレスの代名詞ともいえる戦術をなぞる形で、2026年のF1シートを守れるかもしれない」と題した記事で、同メディアは「希望はまだ完全に潰えたわけではない。2026年の新レギュレーションに向けて、彼の知識が求められる可能性がある。今季の残り4戦で上手く立ち回れれば、来季もグリッド上に残れるチャンスはまだある」と綴る。
そして、「彼が残留を望むなら、明確な道がひとつある」として、「ドライバーチャンピオンシップ争いが激化する中、マクラーレンはフェルスタッペンに対して『2対1』という状況を巧みに利用できており、これに対してレッドブルは、これまで以上に角田のステップアップを切実に必要としている」と、角田がどれだけチームメイトをサポートできるかが鍵を握ると指摘している。「もし彼がマシンの特性を突然理解できるタイミングがあるとすれば、それは今である。かつてのペレスのように、レース序盤でロングスティントを断行し、マクラーレンのドライバーたちの前に立ちはだかるという戦術からも学べる」との独特な表現で、今こそ本領を発揮してチームに多大な貢献を果たすべき時であると示した。
「それは、チームのシーズンの行方を左右する決定的な要素となるかもしれず、2026年にレッドブルもしくはレーシングブルズで新たな契約を勝ち取る助けにもなり得る。今こそ結果を出し、勝負どころで力を発揮する術を見つけなければならない。さもなければ、彼は重大な『試験』に失敗する」
ペレスはフェルスタッペンが初タイトルを獲得した2021年シーズンの最終戦アブダビGPで、有利な状況でレースを進めていた首位のルイス・ハミルトン(当時メルセデス)を抑え込み、チームメイトが約20秒ものタイム差を詰めるのに貢献。結果、フェルスタッペンはファイナルラップでの奇跡の追い抜きから逆転優勝を果たしたが、同じ役割を角田は果たせるだろうか。
「ユウキが同じような働きを見せられれば、自身のキャリアを救う可能性はある。もっとも、それで多くのファンを得られるわけではないだろうが……」と記事を締めた同メディア。自身の成績よりも、ある意味で“捨て石”としてチームに貢献するのは、ドライバーにとっては苦しい役回りだろう。
フェルスタッペンと首位ランド・ノリスとのポイント差は36。メキシコGPでのノリスの圧勝ぶりからすると、逆転優勝の可能性はあまり高くはないものの、ここ数戦でもチームプレーヤーの側面を見せてきた角田が、タイトル争いにおいて決定的な場面を演出できるかが興味深いところである。
構成●THE DIGEST編集部
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