・22時の電話
そんなときにかかって来た日曜22時の電話。
このご時世、警察をかたる特殊詐欺事件は何ならスタンダードでさえある。
そもそも財布とはいえ落とし物について、こんな時間に電話がかかってくるものなのだろうか?
私は電話口で刑事を名乗る男性に、この電話が本物であるとどうやって信じればいいのか訊ねた。
すると男性は「〇〇警察署(23区内の警察署)の公式サイトに代表電話があるので、そこにかけ直して私を呼び出してほしい」と言う。
1度電話を切って言われたようにすると、たしかに刑事課のA氏に電話がつながった。どうやらこの電話は本物らしい。
・絶句
さて「ご住所はお変わりありませんか?」「お仕事は何をされていますか?」などと一通り聞かれた後のこと。
私から「どこに財布はあったんですか?」と問いかけた。
するとA氏は「我々の管轄内にある、個人宅の中で発見しました」と言う。
A氏「実は我々に “ある人物と連絡が取れない” と110番通報があって、その方のお宅に踏み込みました。
そこにパクさんの財布があって……その方はお亡くなりになっていました」
この時の感情をどう説明すればいいかわからない。結局この日は「またお電話します」と電話が切られた。
