F1アゼルバイジャンGPの予選で、レーシングブルズのリアム・ローソンが3番手となった。赤旗中断が6度もあったセッションを最後まで生き残り、コースコンディションが変わる中早めにタイムを計測したのが功を奏した格好だ。
ローソンは、後方に速いマシンが多数いることから、3番手を維持するのは簡単ではないと覚悟しているものの、なんとか好結果を掴みたいと考えている。
「良いセッションだったね。今のところ良い週末になっている。ただ、とてもトリッキーだったね」
ローソンは予選後に記者会見でそう語った。
「おそらく、これまでで最も厳しい予選のひとつだったと思う。特に雨が降り始めた中で、走行を続けるのには苦労した。赤旗の回数も多かったから、本当に大変だった」
「でも週末を通じて、マシンは好調だった。微調整を続けてきたが、適切な状態だったと思う。今回のようなセッションでは、1周をしっかり組み立て、良いトラックポジションを確保し、赤旗に巻き込まれないようにすることが何よりも重要なんだ」
「今日はコンディションを考慮して、少し安全策を採った。コース上でできる限りの周回を走れるようにしたんだ。予選はグリーンフラッグが振られた瞬間から、ずっとコース上で過ごした。それがうまく行ったと言えると思う」
しかしローソンは、決勝は厳しい戦いになることを覚悟している。
「もちろんこの順位を守りたいけど、ライバルのことも考えているし、後ろにもっと速いドライバーがいることも分かっている。だからまずは良いスタートを切るように頑張るよ。それが一番だ」
「ロングランのペースは悪くなかったと思うけど、正直に言って今日みたいに風が強いコンディションだと、全てが変わってしまう。だから、どうなるか見てみよう」
なおレッドブルは、今季メキシコシティGPの頃までに、来季のレッドブルでマックス・フェルスタッペンのチームメイトとなるドライバーを決めるとしている。現時点での最有力はローソンのチームメイトであるアイザック・ハジャーであり、それを現レッドブルの角田裕毅が追うという状況だと言われてきた。ローソンの名が出ることは、ほとんどなかった。
しかし今回の予選3番手は、これに向けた良いアピールになるのではないかと尋ねられると、ローソンは次のように語った。
「もちろん、こういう結果を残せて嬉しいよ」
そうローソンは言う。
「個人的には、特に今年はシーズン序盤に厳しい時期を経験した。シーズン序盤に予選を難しくするような出来事がたくさんあったんだ。しかも今年は非常に僅差だしね。僕の強みはそこにはなかった」
「だから今回のことは、僕にとっては何よりも重要なんだ。こういうパフォーマンスは、もちろんプラスになるからね。でも、1回だけでは足りない。安定したパフォーマンスを維持しなければいけないし、決勝ではポイントを獲得することがより重要になる」

