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スーパーGT、2026年からGT500車両の空力開発を4シーズン凍結へ。ベース車両変更年は例外に

スーパーGT、2026年からGT500車両の空力開発を4シーズン凍結へ。ベース車両変更年は例外に

スーパーGTのプロモーターであるGTアソシエイション(GTA)は第6戦SUGOの際に行なわれた定例記者会見の中で、来シーズンに向けたGT500空力開発の解禁と今後の凍結期間について言及した。

 近年のGT500クラスは、車両の空力開発が2年周期で解禁される形となっている。現在のGT500車両は、2024年シーズンの開幕前に最後のアップデートが行なわれたものとなっている。

 そして2026年シーズンは、空力のアップデートが可能となるシーズンだ。このタイミングでホンダ陣営はベース車両をシビックからプレリュードに変更するという噂が根強い。一方、トヨタと日産はベース車両を変更しないと見られる。トヨタに関しては春先には「2025年でスープラ見納めか」という噂が駆け巡っていたが、既にそういった声は聞かれなくなっている。

 GTAの坂東正明代表はそんな2026年シーズンの3月までに空力アップデートをすることができるとした一方、その空力パッケージは2029年シーズンまで継続されると明かした。つまり、今度は開発凍結期間が4シーズンになるということだ。

 ただ、4年間一切の開発ができないというわけでもない。これまで通り、ベース車両を変更するメーカーがあるシーズンにおいては、その限りではない。3メーカーの内いずれかがベース車両の変更を許可された場合、残る2メーカーも合意を得られた一部分においては変更ができるようになっている。

 スーパーGTは現在、次期GT500車両規則についてメーカーと議論をしている段階。環境対策やコスト削減の観点で各社の落とし所を見出すのに苦労している印象だが、2026年中には議論を終結させて2030年に次期車両を導入したいとしている。それまでは、基本的に空力の開発を制限する形だ。

 数年間の空力開発凍結によって懸念されるのは、特定メーカーの独走。例えば2024年シーズンに向けての開発を成功させたトヨタのGRスープラは、以降の13大会14レースで11勝を記録するなど、この2年間で圧倒的な強さを見せている。

 ただ坂東代表はその点についてはそれほど心配していない様子。「ベース車両の変更が(勢力図への影響が)一番大きいと思いますからね。ただ、車両を変えられるところはいいけど、タマ(ベースとなる市販車)がないところはどうしたものか……という部分もありますから、そこについては考えていきたい。あくまでも、3メーカーが継続参戦できるレギュレーションづくりを常にやっていきたいです」と述べた。

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