今オフ、ポスティングシステムを利用してメジャーリーグ挑戦を表明したヤクルト・村上宗隆と巨人・岡本和真だが、評価が高いのはどちらなのか。日本球界を代表するスラッガー2人を比較してみた。
今季の成績を見ると、岡本は69試合で打率3割2分7厘、15本塁打、49打点、OPS1.014。村上は56試合で打率2割7分3厘、22本塁打、47打点、OPS1.043と、試合数はやや少ないながら、一発の破壊力が際立った。岡本は5月6日の阪神戦で左肘を痛めて長期離脱したが、8月に実戦へ復帰。村上もケガで長期離脱を強いられた。
米メディアの評価では、村上が大きくリードしている。有力スポーツメディア「The Athletic」が発表した今オフFAランキングでは、村上が10位、岡本は48位にランクイン。ちなみに西武からポスティングでのメジャーリーグ挑戦を目指して球団と交渉中の今井達也は33位で、ポスティングが認められた高橋光成は46位。投手と野手の違いはあれど、岡本よりも順位は上だった。
「NBCスポーツ」の予測では、村上は5年総額1億2000万ドル(約185億円)、岡本は3年総額5400万ドル(約83億円)と試算されている。市場価値という観点では、村上の評価が一段上だ。
獲得先の候補としてたびたび名前が挙がるのが、名門ドジャース。三塁手の補強を模索するドジャースは、村上を有力ターゲットとしてリストアップしていると報じられた。昨オフには山本由伸に3億ドル超を投じた実績があり、資金力には不安がない。
一方の岡本は一塁、三塁、さらに外野もこなせるユーティリティー性が強みで、起用の幅と安定感が支持されている。
両者の強みは対照的だ。村上は「圧倒的な左のパワー」が最大の武器だが、メジャー級の速球への対応や三塁守備の不安定さが課題として挙げられる。
対する岡本は、コンタクト能力の高さと打席の安定性が、すでに国内で証明済み。長いシーズンで安定して結果を残せるかが、メジャーでの評価につながる。
現時点では村上が優勢とみられるが、メジャーで結果を出すには適応力がカギとなる。両者の評価が固まるのはこれから。2人がアメリカでどんな成績を残すのか、関心は高まるばかりだ。
(ケン高田)

