・見学
さて、入場料の520円を支払い出島を見学すると、出島は今でも当時の面影を残しつつ、良好な状態で保管されていた。この地にシーボルトがいて同じ空を見上げていたかと思うと胸アツである。
また中まで入って見学できる建物も多く、特に夕食会場などは非常に興味深い。歴史好きならずとも、出島に訪れるとグッと胸に込み上げるものがあるハズだ。それにしても……
出島せまい!
・もう少し広くても
率直に申し上げると、出島にいる間、何度「もっと広く作ってやればいいのに」と頭をよぎったかわからない。なにせ彼らは長きにわたり船に揺られて出島に辿り着いたのである。もうちょっと大地を踏みしめさせてやってよ……。
資料館の記録によると、当時オランダ・ポルトガル・イギリスを出発した商船は、南アフリカのケープタウンを経由して、まずはインドネシアの拠点を目指したそう。その拠点からタイや台湾、そして長崎に向かったとのことである。
インドネシアから長崎までの航海はおよそ1カ月半。今とは違って木造船である。バキバキの木の船に乗ってやってきた命知らずたちに、もうちょっと良くしてあげても良かったんじゃないですかーーー!
