F1アゼルバイジャンGPの予選でポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、難しいセッションで全力を尽くしたと語った。
金曜日の段階で、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコはロングランペースには楽観的な見方をしていたものの、予選に向けてはコンマ数秒の改善が必要だと考えていた。
チームは扱いにくいC6コンパウンドのソフトタイヤを避け、C5のミディアムタイヤを温存。予選までに全3セットを残していた。
フェルスタッペンはQ1でこのミディアムタイヤを履いて2番手。Q2では、ソフトタイヤを一時的に履いたが、赤旗が掲示されたことで状況が変わった。何度も走行が中断されたことでミディアムタイヤでタイムを出しにいく安全策を採り、フェルスタッペンはQ2をトップ通過した。
Q3ではコースインをわずかに遅らせたフェルスタッペンとレッドブルだったが、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のクラッシュによる赤旗と雨の予報により、これはリスクの伴う判断となってしまった。
雨が降り続いてコンディションが悪化すれば、赤旗の前にタイムを出していたマシンが圧倒的に有利。しかし幸い雨脚が強まることはなく、セッション再開を迎えた。
しかし走行再開後、今度はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がクラッシュ。フェルスタッペンがラップタイムを記録する直前に、予選6度目の赤旗が提示された。
新品のソフトタイヤに履き替え、最後のアタックに賭けたフェルスタッペンは、難しいコンディションでも抜群の実力を発揮し、赤旗の前にタイムを記録し暫定トップに立っていたカルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)を唯一上回る1分41秒117をマーク。今季6度目のポールポジションを獲得した。
「正直に言って、赤旗が何度も出たから長い予選だったよ」とフェルスタッペンは振り返った。
「まともなラップを刻むのは非常に困難だった。タイヤがまだ十分な温度に達していないか、赤旗が出てしまっていたからだ。特にQ3は空中に雨粒が舞う中でのセッションで、極めて厳しいものだった。そして最終ラップでは、ただひたすら全力を尽くすしかなかった」
フェルスタッペンは「望んでいた最高のタイヤさえ持っていなかったんだ」と説明した。
「でも、あれだけの赤旗中断があると、タイヤを消耗してしまうだけだ」
「今週末の展開には非常に満足している。最初のフリー走行から悪くないペースで、少しずつ向上していた。そして本番の予選に臨むわけだ。もちろん、ここが肝心な瞬間だ」
赤旗中断や小雨が降らなかったとしてもポールポジションは可能だったかと問われると、フェルスタッペンは次のように答えた。
「ポールポジションは狙えたと思う。Q3はいつも誰にとっても少し混乱する。でも特に嬉しいのは、モンツァ以降、チームの調子が上がっているように感じられることだ。この調子を維持できればと思う」
フェルスタッペンはポールポジションからスタートし、当然ながら優勝を視野にいれてレースを戦うことになるが、現時点では慎重な姿勢を保っている。
「レースは長い」と、フェルスタッペンは語った。
「もちろん、良いスタートを切りたい。しかしその後は自分たちの戦略に集中し、タイヤを大切に扱わなければならない」
「タイヤのコンパウンドが(昨年より1段階)やわらかいので、消耗がかなり早いからだ。その先は、どうなるか見てみよう」

