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【奥深き世界】『十六穀米』から米を抜いて『十六穀』にしたら … 強烈な “大地” を感じたッ!!!!!!

【奥深き世界】『十六穀米』から米を抜いて『十六穀』にしたら … 強烈な “大地” を感じたッ!!!!!!

・ありそうでなかったもの

市場調査のため街をウロついた結果、かなり小さめのスーパーやドラッグストアでも、このテの “米に混ぜて炊くタイプの雑穀詰め合わせ” は高確率で取り扱いがあるようだ。ただ不思議と “雑穀のみ” はどこにも売られていなかった。

2合分の十六穀。これだけで500円くらいする計算なので、米と混ぜるより割高なのは明らかだ。しかし私が欲しいのは雑穀の成分のみ。よって量は関係ない。何も問題はない……そう、食えるモノさえ出来上がれば。

商品パッケージには “十六穀1包装につき30mlの水を加える” と記載されている。言われるがままにしたところ、米を炊く場合より水の量が少なめだった。穀物って、そうなのかな? 全然分からないな。

普通に炊飯し、炊き上がり十六穀とご対面である。果たして……

世界一いい香りぃ!!!!!!

・雑穀という奥深き世界

この香りを何と表現すればいいのだろう。麦のような、もち米のような、大豆のような、知らない穀物のような匂いが混ざったもの……これが “雑穀の香り” なのか。私の脳裏に「大地の恵み」という文字がよぎった。

見た目は赤飯っぽい。赤米の色が染みているのだろう、たぶん。

十六穀米と比較するとこんな感じ。十六穀(米抜き)は粘り気がなく箸ではやや食べづらい。若干情緒に欠けるけどスプーンでいただきまーす!!

うまぁぁぁああああ!!!!!!

噛めば噛むほどジッワァ……と舌に感じる大地の味わい。プチプチしたやつ、モチモチしたやつ、ボソボソしたやつ、硬いやつ、柔らかいやつ……十六種の異なる穀物が織りなす食感のカーニバル。「健康に良さそう」を通り越して “健康そのもの” を摂取している気分だ。

子供のころ、教科書に描かれた “弥生時代の食事” のイラストを見ながら「こういう味かなぁ?」とよく空想した。米抜き十六穀はまさに、あのとき空想した “弥生時代の人が食ってそうなもの” そのもの。実際のところは知らんが、弥生人気分に浸れることうけあいだ!

念のためお断りしておくと、ここでいう「うまい」はハンバーガーとかギョーザに対する「うまい」とは全くタイプが異なる。穀物に興味がある人にとっての「うまい」なので、そこんとこ誤解のなきよう。でも私にとっては白米と張るくらいうまかったです。

残った十六穀は超小分けにして冷凍。私は今後、好きなときに糖質やカロリーを気にせず穀物だけを摂取できるワケだ。「穀物は摂取したいけど白米を食べすぎたくない」というアナタ、米抜き十六穀をお試しあれ!

なお世の中には十五穀、十六穀を超越した『三十穀』なんかも存在しているっぽい。そのうち『百穀米』とか登場しだすのかなぁ? 楽しいなぁ、雑穀の世界は!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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