皆さんは、苦手なショットや状況でどう打っていますか?意識せずに打っていると一向に苦手が克服できません。今回は、状況別で苦手なショットを克服できるコツをレッスンします。
【アイアンショット】
アイアンはボール位置を左側にすれば高さを出しやすい
アイアンショットのボール位置は番手によって変える人もいれば、どの番手でも同じ位置に置く人もいる。それは好みでもあるが、クラブの長さもロフトも異なるのでボール位置もそれらに合わせたほうがいい。

アイアンは番手がひとつ異なると、難易度は相当変わります。とくに7番より上の番手はその傾向が強く、6番よりも5番はかなり難しいと考えましょう。何よりもロフトが立っているので、ボールが高く上がりにくいのが特徴です。
したがって、ボール位置は5番で左足カカト線上付近、番手が下がるごとに徐々に内(右)側に入れ、サンドウエッジでスタンス中央になります。ロフトの立ったアイアンはボールを左に置くことで、極端なダウンブローにならず、ボールが高く上がりやすくなります。自分なりに弾道を見て、ボール位置を微調整しましょう。
5番アイアンは左足カカト延長線上

5番アイアンはロフトが立っているぶん、インパクトでフェースをそれほど立てなくてもいいので、ボールは左足カカト延長線上にセットする
サンドウエッジならスタンス中央

クラブのなかで、もっとも本来の口フトよりも立てた状態でインパクトを迎えるのがウエッジ。したがって、ボール位置は1番右寄りになる
7番以上は遠くに8番以下は近くに立つ

8番以下のアイアンはボールに近く立つが、7番より上のアイアンはインサイドからヘッドの入射角がきつくなりすぎないようにクラブを下ろしたいので、少し離れて立つ
【ツマ先上がりのライ】
スライスを打つ要素を3つ加える

ツマ先上がりのライはフェースが左を向きやすいので、フック系のボールが出やすい。それを防ぐには、ボールが右へ曲るスライスを打つときの要素を加える。できれば、3つは加えると真っすぐ飛ばせる。
クラブを短く握る
ゴルフクラブの構造上、ボールが足元よりも上にあるとフェースは目標の左を向きます。そのまま打てばフックボールが出るので、アドレスの際には右に曲がる要素を加えましょう。

まず、クラブを短く握ること。基本的に、スイング軌道がフラットなら左に、アップライトなら右に曲がります。
クラブを短く持つことでスイング軌道がアップライトになるので、右に曲がる要素が1つ加わります。極端に短く持つのもアリです。
ボールを右に寄せてフェースを開く

ボールを右に置き、フェースを開くのが2つめのスライスを打つ要素。ボールを1個ぶんほど右に寄せ、フェースを少しだけ開いて構える。右に置いたボールにフェースを合わせると、自動的にフェースは開くが、さらにフェースを少し開くことで右に曲がる度合いを大きくする
軌道はフラットは×
アップライトが○

3つめのスライスを打つ要素は軌道。ツマ先上がりのライはボールの位置が高いので、アドレスで上体が起き上がりやすい。起き上がったまま振るとフラットなスイング軌道になるのでボールは左に曲がる傾向が強くなってしまう(x)。ダウンスイングの軌道は上体の角度をキープしたまま、タテ振りのアップライト軌道で振ろう(○)
