適切なパーツチョイスがチョッパーらしい雰囲気の秘訣

レーシーなボバーからチョッパーへ……そんな変遷を経て発展を遂げたこの手のスタイルのマシンだが、逆に要点さえ抑えれば、どんなベース車両であろうとも“らしい”姿に仕上げることが可能だろう。
例えば、もともと50年代当時のバイカーたちが、それぞれのガレージで作り上げたことがチョッパーの起源といわれているのだが、キッチンにあったイスの脚を取り外し、装着することで生まれたというエイプハンガーやフェンダーのカットや変更、シートの小型化などが定番のモデファイ。これらはそもそも“個性”と“乗りやすさ”を求めて生まれたのだが、やがて徐々に装飾性を増し、チョッパーが発展していったという歴史をもつ。それを知れば、“チョッパーとはなんぞや”という答えが我々にも見えるのかもしれない。
Chopperdaves Casting Co The Super Freak

まだ旧車チョッパーがマイノリティな存在だった2003年、日本でも多くの人が周知するビルダー、チョッパー・デイブが“究極の60sスタイル”を目指して製作したのが、この「スーパーフリーク」。
当時のデイブが「現代を走るためのオールドスクール」と語っていたとおり、1340㏄に排気量アップされたパンヘッドはあくまでも性能が追求されており、あらゆる面でボバーの血脈を感じる仕様となっている。いまの時代に見ても色褪せない魅力を感じる一台である。https://chopperdaves.bigcartel.com