F1アゼルバイジャンGPでの5戦連続ポールポジション獲得を目指したシャルル・ルクレール(フェラーリ)の夢は、Q3開始直後に終わった。ターン15で止まりきれずにクラッシュし、この予選で5度目の赤旗の原因となってしまったのだ。
フリー走行を経て、フェラーリは他の多くのチームと同じように、C5コンパウンドのミディアムタイヤが、予選の決定的な局面で最適なタイヤだと判断していた。C6コンパウンドのソフトタイヤは、不安定でピークパフォーマンスが発揮できる時間が短いため、各チーム/ドライバーには不評なのだ。
しかし気温・路面温度が低下すると、それは両刃の剣となった。そしてその代償を払うことになってしまったのだ。
「マシンの限界を見極め、感覚を掴むのに非常に苦労している」と、ルクレールは語った。
「だから予選は少し難しくなるだろうと分かっていた。予選が始まる前にマシンをかなり変更したんだ。そしたらずっと良くなったと感じたよ」
「ソフトタイヤで走った予選Q1は格段に良かった。その後、ミディアムタイヤに切り替えたんだけど、これはベストだと考えて温存していたものなんだ」
「でも今日の気温では、どうしてもうまく機能させられなかった。コンディションが厳しかったからという理由ではないと思う。単純にミディアムでのペースが大幅に不足していた。ミスする前でも0.7~0.8秒遅れで、必死にプッシュしていた。つまり何かが機能していなかった。分析する必要がある」
「予選ではミディアムタイヤで優位に立てると思っていたが、実際に装着してみると……非常に難しい状況だった。Q2でミディアムタイヤを装着した最初の走行では、ほぼ予選落ち寸前だった。ミスを連発し、グリップが極端に低かった。ソフトタイヤではそのような感覚はなかった」
Q3の開始直前には雨粒が落ち始めていたが、ルクレールはクラッシュに天候が影響したとは考えていない。
「タフだったよ。クラッシュしたところの路面が少し濡れすぎていたのか? 僕はそうは思わない。その時にタイムを出していたカルロス(カルロス・サインツJr./ウイリアムズ)のラップを見れば分かる」
「周りの他のドライバーを見ても、そうは思わない……雨粒が数滴落ちたけど、路面を濡らすほどじゃなかったと思う。だから言い訳にはならない。グリップを判断しようとしたけど、このタイヤではラップ開始時からグリップがほとんどなくて、判断が非常に難しかった。でも僕は判断を誤ったんだ」
「レースでは好成績を収められると確信している。それが僕の目標だ。というのも、バクーでは通常、僕たちは土曜日には素晴らしい結果を出せるが、日曜日はそれほどエキサイティングじゃないからだ。今回はその状況が逆転することを願っている」
「僕たちのレースペースは良好だが、状況を完全に覆せるとは思わない。他車ほど最高速度は出ないけど、僕は主にタイヤマネジメントが問題になると思う」

