なぜ秋田で肥満症啓発が必要なのか

「肥満」と「肥満症」は似ているようで、実は違います。肥満はBMI25以上の状態を指しますが、肥満症はそれに加えて脂質異常症や高血圧などの健康障害のリスクがある場合を指し、医師の管理のもとでの減量が必要とされる病態です。
一見「自己管理の問題」と思われがちな肥満症ですが、実際には遺伝や代謝、ストレス、さらには生活環境など、さまざまな要因が絡み合う「慢性疾患」と言えます。そのため、生活習慣の改善だけで解決できるとは限りません。
中でも秋田県は全国的にも肥満率が高い県のひとつです。厚労省の調査では、20〜69歳(男性)の肥満者割合(年齢調整値)が31.2%と全国平均を上回る水準にあることがわかっています。
さらに秋田県の調査では、平均寿命・健康寿命が全国と比べ下位にあり、不健康な期間は男性で7.87年、女性で11.10年と長いことも明らかに。このため、県民の健康寿命を延ばすことは重要な課題です。

こうした状況を踏まえ、幅広い世代に肥満症への理解を深めることは、このイベントの大きな意義と言えるでしょう。
日本イーライリリーと田辺三菱製薬のプロジェクトは、そんな肥満症に対する正しい知識の普及を通じ、誰もが健康的に過ごせる社会の実現を目指しているのです。
医師の指導で行う肥満症の治療法
肥満症治療ではまず、食事療法や運動療法、行動療法を行い、減量を目指します。それでも改善が見込めない場合は、薬物療法や外科療法の実施も検討されます。

「もしかしたら肥満症なのかも……」そんな時は、まずはセルフチェックを。その上で、医師に相談してみるのもいいかもしれません。
セルフチェックリスト:https://www.obesity-disease.jp/talktodoctor
