
TVアニメ『野原ひろし 昼メシの流儀』キービジュアル (C)臼井儀人・塚原洋一/「野原ひろし 昼メシの流儀」製作委員会
【画像】え…っ? グラフで見るとやばっ こちらが「検索数」で驚異的な伸びを見せたアニメの図です
1000%超えの伸びを記録したのは
2025年秋アニメの放送開始から1か月ほど経過し、視聴者の注目を集める作品の勢力図が明らかになってきました。このたび、株式会社ブシロードのグループ分析組織である「アニメデータインサイトラボ」による、注目すべきトレンドと作品の動向の分析結果が発表されました。
今季は新作48作品、続編20作品の合計68作品という、特にアニメが多いクールとなっています。アニメデータインサイトラボは、Googleトレンドによる「トレンドスコア」(検索量)とX(旧Twitter)の「ファンスコア」(投稿量)の両面から、作品の注目度推移を分析しました。
放送1週目のトレンドスコアTOP5は、全て続編作品が独占しています。特に『キングダム 第6シリーズ』が圧倒的な数値で首位に立ち、続編作品の既存ファン基盤の強さが如実に表れる結果となりました。新作では『グノーシア』が、ゲーム原作の人狼サスペンスSFとして6位にランクインしています。原作ファンとミステリー好きを中心に、高い初速を記録しました。
一方、ファンスコアでは、長年高い人気を誇ってきた『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』がトップです。注目すべきは2位の『ワンダンス』で、トレンドスコアは9位にもかかわらず、ファンスコアは2位という「SNSで語られる」特性を示しています。
そして、今季最大のサプライズは『野原ひろし 昼メシの流儀』です。初週は控えめなスタートでしたが、3週目になるとトレンドスコアで初週比450%という、過去最高の伸びを記録しました。SNSでの口コミ効果が徐々に広がり、『クレヨンしんちゃん』の人気キャラクターを主人公にしたスピンオフ作品への注目が加速度的に高まっています。
また、ファンスコアで最も驚異的な伸びを示したのは、『デブとラブと過ちと!』の1357%です。初週はほとんど話題にならなかったものの、3週目に突如SNS上で爆発的に拡散されました。第3話で物語の意外なシリアス展開が明らかになったことや、主人公の前向きすぎるキャラクターが一部SNSユーザーの間でネタ的に取り上げられたことが、口コミ拡大の要因と考えられます。
3週目時点では、上位4作品を強い続編作品が占める構図は変わらないものの、『野原ひろし 昼メシの流儀』が5位に躍進しました。初週では10位だった『千歳くんはラムネ瓶のなか』と8位だった『しゃばけ』も、スコアを半減させながらも9位、10位でTOP10に残留しています。
また、ファンスコアでも、初週10位だった『野原ひろし 昼メシの流儀』が2位に大躍進しました、一方で、初週2位の『ワンダンス』と6位の『グノーシア』がTOP10から姿を消し、初週は圏外だった『SANDA』が6位に新登場しています。
『野原ひろし 昼メシの流儀』の成長パターンは、2024年冬の『マッシュル2期』と酷似しています。両作品に共通するのは、印象的なOP映像という「見たいシーン」が明確に存在し、それを起点に視聴が拡散していった点です。『野原ひろし 昼メシの流儀』のOPでは、主人公の「野原ひろし」が昼食前にまるで『呪術廻戦』の「領域展開」のような、異空間を展開する演出が盛り込まれており、これが放送直後からオタク界隈で話題沸騰となりました。
また、2025年アニメの特徴として、「ニコニコ動画発X行き」と「TikTok発YouTube行き」というふたつの、「バズ構造」が浮かび上がっています。『野原ひろし 昼メシの流儀』は明確に前者の経路をたどっており、30代以上の「野原ひろしの年齢に近づいた世代」が作品に共感して、X上で活発に感想を共有することで、トレンドスコアとファンスコアの両方を押し上げています。
【分析概要】
・2025年秋アニメ 全68作品(新作48作品、続編20作品)
・使用データ
トレンドスコア(Google検索量)
ファンスコア(X投稿量)
※作品別週別で最大値のGoogle検索量をX投稿量の箇所を100として相対化
分析期間 秋アニメの放送1週目~放送3週目
期間平均: 週あたりの平均的な話題量
最大値: 最も話題になった週の数値
成長率: 第1週から最終週への変化率
熱量指数: ファンスコア期間平均÷トレンドスコア期間平均
