
声優・伊達さゆりの2nd写真集「シルエット」が、11月6日に発売した。今年12月にデビュー5周年を迎える節目として制作された本作には、撮影場所から衣装まで、自身のアイデアも多く盛り込まれており、濃密な5年間を感じさせる一冊に仕上がっている。今回は、デビューから現在までの5年間を振り返ってもらった。
■最初の頃はちょっとしたことで落ち込んだりしていました
──この写真集はデビュー5周年のタイミングで発売されますが、これまでの5年を振り返って、率直にいかがですか?
5年というのが長いのか短いのかは全然わからないんですが……振り返ってみると、2020年の『ラブライブ!スーパースター!!』のオーディションに合格して、2021年に(同作品の)澁谷かのん役としてデビューしたのが、この仕事の始まり。デビューのタイミングからいろいろな方の目に触れさせていただいたというのはすごくありがたいことなのですが、同時に「もっと強くならないといけない」とも思っていて…。最初の頃はちょっとしたことで落ち込んだり、すぐに「自分には無理だ」って決めつけちゃったりしていました。
──実際に活動を始めると、足りないものが目に見えたりもしますしね。
そうなんです。足りないものが目に見えてしまって…。くらいついていた時期もあるんですけど、それが苦しくなり、「もう無理だ」と思ってしまうことのほうが多かったです。
──そうだったんですね。
特に悩んだのは歌。私は歌が好きでオーディションを受けたんですが、お仕事として「いいものを届けたい」と思うとうまく声が出なくなってしまって。そこからちょっと歌とは距離を置いていました。だけど、いろいろなお仕事をさせていただく中で「こういうライブをしてみたい」とか「こういう世界観を皆さんと共有したい」というイメージがどんどん湧くようになってきて。だったら、(声優デビュー)5周年だしやってみようと思って、来年の3月にアーティストとしてソロデビューをさせていただくことを決めました。
──ソロアーティストとしては、どんな歌を歌いたい、どんな活動をしていきたいと思っていますか?
ソロ活動を決めた理由が「こういうライブをしてみたい」「こういう世界観を皆さんと共有したい」という、ライブ空間のイメージが浮かんできたところからなので、「生で聴いてみたい」と思ってもらえるような曲を多く届けたいです。私自身、ライブ会場に足を運んだときって、その空間含めて大好きになるんです。もちろんライブに行く時点で、そのアーティストや歌声は好きなんですが、そこに行くとさらに、人柄や、そこで描かれるストーリー、照明やステージセット、衣装……そういうライブでしか味わえないものに対して全部「いいな」って思うし、その世界観に浸っている自分も大好きになる。そういうものを、私の音楽でも表現できたらいいなって。
──曲を出すことはもちろん、それを表現するライブも楽しみなんですね。
そうですね。もちろん音だけで楽しめる曲もつくりたいですけど、「ライブだとどうなるんだろう?」って想像が膨らむ曲をお届けしたいですし、ライブをもしやらせてもらう機会があれば、その空間づくりも楽しみたいです。

■お芝居は今勉強中で、とにかくもっともっと上達したい
──伊達さんは声のお芝居も含めて、演技のお仕事もされていますが、声優・俳優としてこの先やってみたいことはありますか?
お芝居は今勉強中で、とにかくもっともっと上達したい。そのために、読解力を鍛えたいと思っていて、最近ずっと本を読んでいます。もともと私は全然本を読まなかったので、最初は本当に「読解力を鍛えるため」という目的で読んでいたんですが、面白い作品に出会ったこともあってか、あるときから文章を読むのが楽になって。そこからは物語も楽しめるようになったし、自分の成長を感じるのもうれしいしで、二つの意味で楽しんでいます。
──苦手だった読書が今では楽しみに。
そうなんです。すごく楽しくって! 今はもう常にバッグに本を入れて、空き時間にも読んでいます。周りにも本を読む子がいっぱいるので、「おすすめある?」って聞いたり、本屋さんに行く頻度を増やしたりしています。
──その読書経験が、いつかお芝居にもつながっていくといいですね。
はい。読書をすることで、台本を読んだときに1パターンだけでなくて、「もしかしたらこういう見方もあるかも」っていくつもの視点が持てるようになったらいいなと思い、本を読み始めたところがあって。これからも楽しく、さまざまな視点を養っていけたらいいなと思っています。
──ちなみに、「面白い本に出会ったことで読書が一気に楽しくなった」とおっしゃっていましたが、それは何の作品ですか?
伊坂幸太郎さんの作品です。伊坂さんの作品は仙台を舞台にしたものが多いのですが、私は宮城県仙台市出身なので、街並みや情景がすごく想像しやすかったんです。だから、作品にすごく入り込めて、そこから伊坂さんの著書を読み漁っていました。
──知っている場所だと親近感もわきますしね。
はい、おかげですごく面白く読めました。

■感情を抑え込まないようにしています
──デビューしてからこれまでの間に、さまざまな変化があったと思いますが、逆に変化していないこと、変えないようにしていたことはありますか?
感情を抑え込まないようにすること。私は小さい頃から表情豊かだと周りから言われていました。でも大人になるにつれて、周りの目を気にして「今は笑うのをやめよう」「今は感情を出さないほうがいいのかな」と思うようになって…。だけど、やっぱりはっちゃけることも大事だし、小さい頃から表情豊かだと言われてきたので、感情が表情に出やすいところが自分らしさなのかなと思うので、笑顔は忘れないようにしています。
──感情を抑え込んでどんどん感情が枯れてしまっては意味がないですしね。
そうですね。だから抑え込まないようにしたいなと思っています。というか、たぶん抑えようと思っても抑えきれていないと思います(笑)。この写真集(2nd写真集「シルエット」)でも抑えきれてないですし。
──では最後に、今年も残り2か月ということで、2025年内にやっておきたいことを教えてください。
今、家具を集めるのにハマっていて。色鮮やかな家具が欲しいなと思っているんですが、家具ってお値段もなかなかするので、簡単には揃えられないじゃないですか。だから少しずつ揃えて、模様替えをしたいなと思っています。まずは寝室から。
──年内には全部屋の模様替えを終える予定?
いや、たぶん終わりはしないんですけど(笑)、なんとか目星はつけたいなと思っています。直感を信じて買おうとは思っているんですけど「いや、ちょっと待てよ? もっといいのがあるかもしれない」と思うと踏ん切りがつかなくて…。なんとか理想的な部屋になるように頑張ります!
◆取材・文=小林千絵 ヘアメイク=島守沙也花 スタイリスト=ミク 衣装協力=オルドット、ダーリッチ(YSM)

