北海道は6日、高校の寮で食事をした63人が、食中毒症状を訴えたと公表。
92人中63人発症
道の食品衛生課によると、北海道栄高校・大志寮に住む生徒92人中63人が、先月30日から下痢、腹痛などを発症した。
うち3人は医療機関を受診。
保健所が調査したところ、発症者から「ウエルシュ菌」を検出した。
そのため、寮が提供した食事が原因の集団食中毒と断定。

なお、先月30日に、寮で生徒たちが食べた主なメニューは、
朝食:ご飯、味噌汁、ハンバーグ、サラダ、ひじきの煮物。
夕食:ご飯、味噌汁、チンジャオロース、あじフライ、サラダ。
寮の食堂では、今月5日の朝から、調理を自粛している。
高温や乾燥にも強い
ウエルシュ菌は、土壌や動物の腸内、河川や下水など自然界に広く存在する細菌。
酸素が少ない環境で増殖しやすい「嫌気性菌」に分類される。

また、芽胞という耐久性の高い構造を作るため、高温や乾燥にも強いのが特徴。
主に、集団調理や大量調理の現場で発生することが多く、調理後に長時間室温で放置された食品で、菌が増殖する。

