11月8日(土)13:00からのカンテレ『ウラマヨ!』は、「でらうまいもん大集合 名古屋めし物産展」と題して、実は関西でも食べられる“名古屋めし”をのぞき見。その中から、阪神百貨店の阪神梅田本店で記録的ヒットを飛ばした催事担当者の深すぎる“名古屋愛”について、一足先にお届けします(関西ローカル/カンテレドーガ・TVerで配信あり)。
企画時は不安視された“名古屋めし物産展”

「小さい頃からなじみのお店、ひつまぶし、みそかつ、手羽先、きしめんとか、名古屋を代表するようなメニューがたくさん集まったらいいなという思いで企画しました」
そう話すのは、阪神梅田本店フード営業統括部の入社8年目・服部祐佳さん。名古屋出身の彼女が、入社6年目の時にゼロから立ち上げたイベントが、その名も“わたしの愛する名古屋めし”です。
今や3年連続で開催され、延べ30店舗の名古屋グルメが集結し大盛況となっていますが、スタート時の社内は冷ややかな反応だったのだそう。当時の社内を知る上司は、「百貨店なので、普通は沖縄とか北海道とか関西から遠い所で無難にやっていく中、まさか新幹線で1時間かからない真横の名古屋をやるということは、今まで誰も思いついたこともなかったです」と回顧。
「みそ売るの?」「茶色ばかり…」

服部さんも「若干心配の声は上がっていたかなという印象で、“みそを売るの?”みたいな(笑)。名古屋って何があるのかをあまり知らない人も結構多いんだなという印象がありましたね。また、阪神百貨店は女性のお客様も多いので“茶色い料理ばっかりで集客できるのか?”みたいな不安はあったんじゃないかと思います」と振り返っていました。
実は、不安なのは出店する側も同じだったようで、服部さんが誘致の交渉を始めたところ、意外な壁にぶち当たりました。

「あるお店に、『名古屋の店って県外に出るのが得意じゃない』みたいなことをお聞きして。『“名古屋めし”っていうジャンルになっているところもあまりないから、逆に名古屋の料理という風に確立され過ぎていて、外に出にくいんじゃないかな』というのは言われました」
数十社から断りの連絡が来る中、出店を決めたのが名古屋で約120年続く味噌煮込みうどんの老舗・山本屋本店。担当者はその理由について「(服部さんの)小さい頃からお父様に連れてきてもらったエピソードだとか、本当にうちのおうどんが大好きという気持ちが伝わりまして、じゃあ一度やってみましょうかということで(笑)」と語り、同じように服部さんの熱意に押された形で計10店舗が集まって無事初回を開催。