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アストン育成クロフォード今季4勝目でランキング2番手浮上。デュルクセンの猛攻退ける|FIA F2バクー フィーチャーレース

アストン育成クロフォード今季4勝目でランキング2番手浮上。デュルクセンの猛攻退ける|FIA F2バクー フィーチャーレース

F1アゼルバイジャンGPに併催されたFIA F2第12戦バクー。9月21日(日)のフィーチャーレースでは、アストンマーティン育成ジャック・クロフォード(DAMS)が勝利を飾った。

 舞台は直線区間と低速区間が組み合わされているバクー市街地サーキット。ウォールが近く、初日の予選や前日のスプリントレースでは赤旗やセーフティカー出動が続発しており、タイヤ交換義務のある29周のフィーチャーレースでも大荒れの展開を予感させた。

 気温20度、路面温度22度というコンディションで現地11時にスタートが切られると、ランキングリーダーのレオナルド・フォルナローリ(インヴィクタ)が2番グリッドから抜群の伸びを見せてホールショット。一方でポールシッターのクロフォードはオープニングラップで一度アルピーヌ育成のガブリエル・ミニ(プレマ)にも交わされて3番手に後退したが、2周目に入るところで2番手を取り戻した。

 4番手には今回がF2デビュー戦のマクラーレン育成マルティニウス・ステンショーン(トライデント)が浮上。トップ3にも迫るかと思われたが、後方を走るレッドブル育成のジョセップ・マリア・マルティ(カンポス)とバトルを繰り広げた末、5周目のターン1アウト側のテックプロバリアに突き刺さった。

 これでセーフティカー出動。ほとんどのドライバーがスーパーソフト(オプション)タイヤを履いていたことから6周目終わりにはフォルナローリをはじめ多くのドライバーがソフト(プライム)タイヤに交換した。

 ただターン1でのアクシデントによりセーフティカー先導の隊列はピットレーンを通過していたため、ピットストップによるポジション変動も発生し、ミニ、クロフォード、マルティ、フォルナローリ、マクラーレン育成のアレクサンダー・ダン(ローディン)、ジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)というトップ6の並びで8周目にリスタートを迎えた。

 クロフォードはリスタート直後からミニと鍔迫り合いを繰り広げ、9周目のホームストレートでDRSを活かしてオーバーテイクを完了し、再び首位に立った。その後方ではダンがターン4で激しく左フロントタイヤをロックアップしながらもフォルナローリを交わして4番手に浮上……フォルナローリはポジションを奪い返そうと迫ったが、13周目のターン1でダンに追突してしまった。これでターン1のエスケープゾーンに弾き出されたダンはポジションを大きく落とし、フォルナローリには10秒のタイム加算ペナルティが科された。

 トップ2が接近戦を続ける中で、3番手にはフォルナローリやマルティを交わしたデュルクセンが浮上。19周目にミニを攻略して2番手に上がると、徐々に首位クロフォードとの差を詰めて25周目には1秒後方につけた。

 デュルクセンは27周目のホームストレートでクロフォードに仕掛けるも、ここでは抜ききれず。続く市街地エリアでもコーナーごとにノーズを突っ込むも、クロフォードは徹底ディフェンスを繰り出してこれをいなした。

 2台のバトルは最終ラップまでもつれ込んだが、クロフォードはチェッカーまでポジションを守りきって今季4勝目を挙げた。デュルクセンは0.2秒届かず2位となった。

 フォルナローリは3番手でフィニッシュしたもののタイムペナルティによって5位降格。代わって3位にフェラーリ育成のディノ・ベガノビッチ(ハイテック)、4位にミニが入った。フォルナローリはランキング首位をキープしているが、クロフォードが19ポイント差の2番手に浮上してきた。

 宮田莉朋(ARTグランプリ)は18番手から入賞圏内までポジションを上げたものの、レース終盤にセバスチャン・モントーヤ(プレマ)に交わされて11位でポイントを逃した。

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