『土井成樹デビュー25周年記念オレやろプロデュース2025』新宿FACE(2025年11月7日)
○菊田円&箕浦康太&ISHINvs斉藤ジュン&斎藤了&“ミスター斉藤"土井成樹×
土井がXとして登場したDRAGONGATEの斎藤了と合体したものの、菊田に敗戦。それでも、ISHINの要求した相撲対決がジュンが豪快な勝利を上げてキッチリと報復した。
土井は2000年5月、メキシコでデビュー。DRAGONGATEマットで活躍すると、2022年からフリーに転向し、DRAGONGATEのみならず全日本プロレス、DDTなどに活躍の場を広げ、各団体で結果を出してきた。今年デビュー25周年を迎えたことを記念して、新宿FACEで自主大会を開催。「全日本とDRAGONGATEの全面交流戦」をテーマに6試合が組まれると、チケットはわずか1分で完売。札止めの観客が集結した。
土井本人は全日本プロレスで斉藤ブラザーズとしてユニットを組んでいるジュン、そして当日発表のXとトリオを結成。欠場中の斉藤レイもセコンドに付け、セミファイナルでDRAGONGATEの極悪ユニット・我蛇髑髏の菊田&箕浦&ISHINと対戦した。菊田はドリームゲート王者だ。
レイがマイクを持って「Xの準備はいいか!?」と煽ると、花道から現れたのはDRAGONGATEのGM・斎了だった。斉藤ブラザーズに限定加入することになった斎了は、土井にツッコまれると、「Xが僕でDOOMすいません」とオヤジギャグを口にして笑いを誘う。そして、ジュン&レイを前にすると、「小っちゃい頃から知ってるよ。ようを食ってた。タクシーの中でよう食ってた」とテレビ番組『TAXIめし』の活躍を知っていることを猛アピール。「先祖代々遡ったら何かつながりがあるだろうと思ったら…赤の他人でした」と続けてまたも笑いを誘った。
それでも「リサーチして、斉藤ブラザーズのことを完璧に知っている」と豪語。土井から「どっちがお兄ちゃんかわかるか?」と確認されると、言いよどんだものの、「どっち? どっち?」と連呼。その後も斎藤ブラザーズの持ち歌『どっち?』の歌詞を引用すると、ジュンとレイもノリノリでダンスを披露して、一気に観客を味方につけた。斎了は「今日が我蛇髑髏をDOOMしてやるから、出てこいや」と菊田たちを呼び込んだ。
いきなり場外乱闘から幕開け。最近は試合をすることも少ない斎了もISHINと肉弾戦を繰り広げて奮闘する。ジュンにアグレッシブに呼びかけ、菊田相手に連係の構え。だが、菊田に避けられて、ジュンのショルダータックルが誤爆すると、斎了が捕まる展開に。
着ていた斉藤ブラザーズTシャツもひっぺがされ、菊田やISHINのチョップに被弾。斎了は胸板を真っ赤に腫らしたものの、ジュンばりのチョークスラムでISHINをぶん投げて反撃に成功した。ジュンは菊田&箕浦の連係を両腕ラリアットで返り討ちにすると、ISHINにブレーンバスターをズバリ。菊田とは肉弾戦で火花を散らした。
ジュンは土井、さらには斎了を呼び込んで、菊田に連続串刺し攻撃を狙うが、斎了だけ迎撃されてしまう。それでも斉藤ブラザーズ組は菊田に集中砲火を浴びせた。負けじと我蛇髑髏は土井に照準を合わせるが、割って入ったジュンが大暴れ。ISHINをパワーファイトでねじ伏せると、箕浦にはスピアーをぶち込んだ。
だが、菊田はヒップアタックでジュンを排除。ならばと土井が襲いかかり、DOI555からバカタレスライディングキックの構えに入るも、先に動いた菊田がヒップアタックをぶち込み、ラリアットを振り抜く。土井は肩を上げたものの、菊田はローリングラリアットで3カウントを奪った。
土井が25周年記念大会で菊田に敗北。勝利した我蛇髑髏のISHINは「噂に聞いたけど、斉藤ブラザーズたいしたことなかったな。おい、斉藤ブラザーズ。前にも言ったけど、俺様ISHIN様の父親は元十両筆頭力士の維新力だ。お前たちより遥か上の番付で戦ってた男だ。その息子にリスペクトはないのか」と斎藤ブラザーズをしつこく挑発する。そして、「まだ俺は体ピンピンしているから、今から相撲対決で1対1でやってやろうじゃないか。なんだったら、この勝利者賞を懸けてやってやろう」と言い放った。
斎了が勝手に受けようとしたものの、最終的にジュンが「受けてやる」と同意。いざ相撲対決に。ISHINは猫だましで不意を突いたものの、ジュンはガップリ四つで組んでから上手投げで豪快勝利。プロレスの試合で敗れた憂さを晴らした。
ISHINが「今日は手加減してやっただけだよ。お前じゃ相手にならねえから、レイ、お前が復帰したら相撲対決で胸貸してやるからな。覚えとけ。バーカ!」と捨て台詞を残してリングをあとに。
ジュンは「やっと帰ったな。箕浦、菊田、そしてISHIN。俺たち斉藤ブラザーズがいつでも相手になってやるぜ。今日はここで戦えて、最高に楽しかった」と満足げに語り始めると、「斎藤了、今日はわざわざ山形から…ワシントンから来てくれてありがとう」と斎了に感謝。そして、「そして、ミスター斉藤、改めて25周年おめでとう」と土井を祝福すると、「レイが完全復活したら、またこの4人で必ずやろう。みんな楽しみにしていてくれ。次に会うその時までDOOM」と締めくくった。
【試合後のジュン&土井&斎了、レイ】
▼斎了「やったよ! よっしゃあ!」
▼土井「X!」
▼斎了「はい。どうもXです」
▼土井「おかしい。いろいろおかしいから」
▼斎了「おかしいっすか?」
▼土井「いろいろおかしいよ」
▼斎了「(遅れてジュンとレイが現れると)おお、ありがとう、ジュン」
▼土井「なんでそんな偉そうやねん」
▼ジュン「了、ありがとう」
▼斎了「ありがとう。レイ、ちゃんと治せよ」
▼土井「(レイとジュンとは)はじめましてですよね?」
▼斎了「はい」
▼土井「なんでそんな偉そうなの?」
▼斎了「いや、連絡もらったんで、DMを」
▼ジュン「ちょっとな。ミスター、俺はレイがつれてきたから、何も言うことはない」
▼土井「いやいや」
▼斎了「そうだよな、ジュンな」
▼レイ「最強のXだ」
▼斎了「そうだよ。試合も勝ててよかったな」
▼土井「負けてるがな。負けてるから」
▼斎了「ああ、そう? でも、ジュンが言ったから。これが斉藤ブラザーズの完成体だから」
▼土井「完成体?」
▼斎了「完璧な斉藤ブラザーズがこれで出来上がり」
▼土井「見て、この(斎了の)ニーパット」
▼斎了「作ったんだから」
▼ジュン「すげえなあ」
▼斎了「お前らのために」
▼土井「お前らって言うな」
▼レイ「カッコいい」
▼斎了「いつでもどこでも出てやるからな」
▼土井「なんでそんな気分やねん」
▼斎了「肩治したら、俺たちいくからな。プロレス業界行くぞ」
▼土井「レイさんが復帰したら、4人でもう1回」
▼レイ「やろうぜ」
▼ジュン「やってやろう」
▼斎了「皆さんこれからもよろしくお願いします、DOOM! DOOM!」
▼土井「(斎了の表情を見て)顔や、顔」
▼斎了「いくぜ、斉藤ブラザーズ。せーの、DOOM!」
※かけ声に合わせて、4人でポーズを作ると
▼土井「やったことない、こんなの。なんや、せーの、DOOMって」

