『両国アフター〜It's a wonderful battle〜』新宿FACE(2025年11月6日)
○スーパー・ササダンゴ・マシン&高木三四郎&秋山準vs上野勇希&To-y&須見和馬×
ササダンゴが11・30後楽園大会での2観戦へ向けた上野との前哨戦を制した。
11・3両国大会で上野が鈴木みのるを破ってKO-D無差別&UNIVERSALのシングル2冠王に君臨。試合後、ササダンゴが挑戦を表明し、11・30後楽園大会での2冠戦が決まった。
この日、大会開始前に2冠戦の公開調印式が行われ、王者・上野が「タイトルマッチ前は煽りVTRを流して、なぜ戦うのかを知ってほしいと思っていて、タイトルマッチでは“煽りパワポ"は禁止です」と通達した。これを受けてササダンゴは「俺はいいけど、お客さんがなんて言うかな…。手ぶらで?」と食い下がったものの、上野の強い意向に渋々承諾し、調印書にサイン。それでも気を取り直して「昨日、48歳の誕生日を迎えました。これまで挑戦というのがなかなかなかったんで、今回の挑戦は最大のバースデープレゼントだと思ってます。一生懸命頑張りますんで、よろしくお願いします」と大マジメに誓った。
対する上野は「DDTみんなで東京ドームに行きたいって改めて目標掲げて。そこに向かって行く先頭に走るチャンピオンとして、同じくらい重要なのがチャレンジャー。僕が進む力とか思いを超える人じゃないと進むことはできない」と両国大会の試合後に掲げた大目標を強調。「ササダンゴさんも東京ドームを目指してと言ってくれてますから。(マッスル)坂井さんの脳みそも肉体もいろんな人に伝わる力でもあるし。僕が防衛することは決まってるんですけど、ササダンゴさんが頑張ることで、より僕たちが進む力になると思ってますから。僕が進みたいと思ってます」とササダンゴにプレッシャーをかけつつベルト死守を誓った。
自身の真骨頂である“煽りパワポ"を禁止され、調印式では肩を落としたササダンゴだったが、試合になると、いつになくやる気満々なところをみせた。11・30後楽園大会でEXTREME王座戦を争う王者・To-yと挑戦者・高木が先発で向き合ってショルダータックル合戦で火花。上野とササダンゴはレスリングの攻防を展開し、ササダンゴは随所で巨体を駆使して攻める場面を作った。
To-yと高木が串刺し式チョップを打ち合うと、高木は雪崩式ブレーンバスターでぶっこ抜いた。上野は今大会を体調不良で欠場した納谷幸男、飯野雄貴、MAOのムーブを披露。ササダンゴは垂直落下式リーマンショックで攻め込んだが、上野は2カウントでキックアウト。高木にドロップキックを叩き込んだ。
するとササダンゴが上野にドロップキックを放ち、垂直落下式リーマンショックで須見を追い込んだ。上野がカットに飛び込むと、ササダンゴは自らマスクを脱いで上野に被せ、視界を奪った状態で垂直落下式リーマンショックを敢行。最後はバックブリーカーからのリバース・シュリンプ・ホールド(逆エビ固め)で須見からギブアップを奪った。
勝利したササダンゴは試合後、「チャンピオン、できることなら11月30日まで隠しておきたかったが、俺の最も得意な技、逆エビ固め、リバース・シュリンプ・ホールド。ずっと大好物だったエビ、シュリンプ。そのエビを逆にするなんて、今まで考えたことなくて、この長いプロレス人生で封印してきた。こんなにプリプリと太ったこの体に、貴様のシェイプアップされた腰。このリバース・シュリンプ・ホールドに耐えられるかな?」と上野を挑発。「大丈夫。お前の腰が俺のリバース・シュリンプ・ホールドでポッキリ折れたとしても安心しろ。11・30、試合が終わった後、俺がお姫様抱っこして控室まで帰ってやるよ」と自信満々に勝ち誇った。
バックステージでもササダンゴは「タイトルマッチ前の上野のチャンピオンとして、かっこ悪いところを見せたくないって気持ちとか伝わってきました。先輩たちがサポートしてくれて、前哨戦で勝って、タイトルマッチにつなげることができました。全試合参戦することはできないけど、数少ないチャンスだったので。上野にプロレスラーとしてのポテンシャルと脅威を見せられたんじゃないかな。自分自身の潜在能力、ポテンシャルの高さに驚いています。スーパー・ササダンゴ・マシン、48歳。まだレスラーとしてはつぼみだったみたいですね」と怪気炎を上げた。
上野は「スーパー・ササダンゴ・マシン、新潟以外でメインイベントしてるって、なかなか記憶にないけど、しっかりプロレスラーとして強い、重い。最近ではパーソナルトレーニングもしてるって、パワー、体力、バネもついてますね」と評価。「僕たちは『まっする』で何もかも引き出されてますから、今回は僕がチャンピオンですから、スーパー・ササダンゴ・マシンの新しいもの、出したことないものを全部引き出してあげましょう」と余裕をのぞかせていた。
また、試合後、高木が「お前のEXTREMEのルールは何なんだ?」と迫ると、王者・To-yは「ギャンブルに決まってるだろ。その名もウエポンギャンブル。楽しみにしとけ」と返答。7日21時ごろに自身のXで発表する意向を示し、「高木三四郎、お前のファイアーより、俺のカモーンだ!」と気合満点だった。

