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ランキング首位のノリスが首位発進も、レッドブル&フェラーリ爪を隠す。角田は痛恨のクラッシュで最下位20番手|F1サンパウロGP フリー走行1回目

ランキング首位のノリスが首位発進も、レッドブル&フェラーリ爪を隠す。角田は痛恨のクラッシュで最下位20番手|F1サンパウロGP フリー走行1回目

F1第21戦サンパウロGPのフリー走行1回目が行なわれ、マクラーレンのランド・ノリスがトップタイムをマーク。レッドブルの角田裕毅は20番手だった。

 今週末のサンパウロGPは、スプリントフォーマットでの開催。そのためこのFP1が、週末唯一のフリー走行であり実に貴重だ。しかしセッション開始時刻が5分ディレイ。マーシャルがコース上を清掃していたことが、この遅れの原因だった可能性があるとされている。

 セッション開始と同時に、各車が一斉にコースイン。全車ハードタイヤを履いた。今回グランプリに持ち込まれているタイヤはハードがC2、ミディアムがC3、ソフトがC4という組み合わせである。

 セッション開始から10分が経過しようかというところで、ターン4の立ち上がりで角田が縁石上でマシンのコントロールを失ってスピン。左フロントのホイールとウイング、そして右リヤのホイールをウォールにヒットさせてしまう。ただ不幸中の幸いか、角田はなんとか自走でピットに戻ることができた。

 その後、フェルスタッペンも角田と同じ縁石に乗った際に姿勢を乱すシーンがあった。当該箇所ではフロアを激しく擦っているように粉塵が上がるシーンもあり、車高か何かの設定を攻めすぎている可能性があるように見える。

 そんな中セッション前半に速さを見せたのがメルセデスのジョージ・ラッセルで、1分11秒188を記録。フェルスタッペンが2番手、その後方にはフェラーリの2台が続く展開だった。

 各車がセッション開始から20分が経過する段階で一度ピットに戻る中、ウイリアムズのカルロス・サインツJr.が3番手、アルピーヌのピエール・ガスリーが5番手につけた。ガスリーは「いつもよりマシンがイキイキしているように感じるのがなぜか分からない」と、嬉しい(?)悲鳴を無線で伝えた。

 その後各車はハードタイヤでのロングランを実施。ペースが良さそうのはマクラーレンやメルセデス、そしてフェラーリで、レッドブルはそこから一歩遅れているような印象であった。ただメルセデスは若干デグラデーションが大きそうな印象だ。

 角田は各車がロングランを行なう中でコースに復帰。いち早くソフトタイヤを履いた。ただトップタイムには及ばす、10番手止まり。かなり燃料を積んでの走行であるようで、複数回のタイム計測を連続して行なった。

 残り時間が15分となったところで、各車が2セット目のタイヤを投入。この後行なわれるスプリント予選のSQ1とSQ2では、新品ミディアムタイヤの使用が義務付けられているため、各車ともミディアムを選択し、一気にペースが引き上げられた。

 結局マクラーレンのランド・ノリスが1分9秒975の最速タイムをマーク。2番手にはチームメイトのオスカー・ピアストリが0.023秒差で続いた。

 3番手にはザウバーのニコ・ヒュルケンベルグ、4番手にはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソという順位であった。ザウバーはガブリエル・ボルトレトも5番手につけており、このFP1を見る限りでは好調と言えそうだ。

 なおフェルスタッペンは17番手だったが、レッドブルは唯一アタックラップにソフトタイヤを使用したチームであった。しかもフェルスタッペンは、ソフトタイヤでのアタックを完了せずにピットに戻ったため、17番手というタイムは勢力図を占う上での参考とはならないだろう。

 またフェラーリ勢も18番手シャルル・ルクレール、19番手ルイス・ハミルトンと下位に沈んだが、彼らは2セット目のタイヤを投入しないことを選択。ハードタイヤだけを使ってのタイムであり、やはり爪を隠した格好だ。

 角田は結局最下位20番手でセッションを終えた。前述の通り今週末はこのFP1が唯一のフリー走行であったため、準備不足に陥っていないか、心配されるところだ。

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