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京都府立植物園×京都ノートルダム女子大学 若い世代が見つめる“地域の未来”

京都の自然と学びがつながる、新しい地域連携のかたちが生まれています。
京都府立植物園と京都ノートルダム女子大学の学生たちが協力し、北山エリアを舞台に地域の魅力を再発見する取り組みが始まりました。

この活動は、学生が実際に現地へ足を運び、観察や調査を行いながら地域の魅力を探る実践型の学びです。授業の一環として行われるものですが、机の上での勉強にとどまらず、地域と直接つながりながら学びを深める点が特徴です。

開園100周年を迎えた京都府立植物園にとっても、次の100年へ向けた新しい挑戦となります。生物多様性をテーマにした催しや地域商店街との協働など、これまでにも地域と共に歩んできた植物園が、今度は若い世代とともに未来を描こうとしています。

学生たちは今後、来園者の視点に立ったフィールドワークやアンケート調査を行い、地域をより魅力的にするためのアイデアをまとめていきます。2026年1月には、その成果を発表する報告会も予定されており、どんな提案が生まれるのか注目が集まります。

京都府立植物園と大学が描く“地域と学び”の新しいかたち

開園から100年を迎えた京都府立植物園は、長年にわたって京都の人々に親しまれてきた場所です。
四季折々の植物が咲き誇る園内は、訪れる人の心を癒やすだけでなく、学びや交流の場としても多くの役割を担ってきました。

そんな植物園が次の100年を見据え、若い世代との連携に乗り出しました。
京都市左京区にある京都ノートルダム女子大学の学生たちと協力し、地域の活性化をテーマにした新たな取り組みを始めたのです。
このプロジェクトでは、植物園を舞台に、地域の魅力を発見・発信しながら、持続的な地域づくりを考えていきます。

植物園ではこれまでも、生物多様性をテーマにした「LIGHT CYCLES KYOTO」などのイベントを通じて、
地元の商店街や地域住民と連携し、京都の街を盛り上げる活動を続けてきました。
今回の連携はその延長線上にあり、学生の新しい感性を取り入れることで、より広い世代に向けた発信を目指しています。

京都という土地の自然と文化、そして若者の学びが交わることで、
地域の魅力を次の世代へとつなぐ新しい形の“共創”が始まっています。

学生が地域を学ぶ実践型授業「社会情報基礎演習Ⅱ」

今回の取り組みは、京都ノートルダム女子大学・社会情報学環の授業「社会情報基礎演習Ⅱ」の一環として行われています。
授業を担当する濱中倫秀准教授のもと、1年次生たちが京都府立植物園や北山エリアを対象に、実際のフィールドで地域を学ぶ実践的な活動に取り組みます。

学生たちはまず、植物園や周辺地域について基礎知識を学び、現地調査に向けた準備を進めます。
その後は実際に園内や北山エリアを訪れ、来園者の視点で観察やアンケート調査を行いながら、地域の魅力と課題を探ります。
単なる座学ではなく、自分たちの足でデータを集め、分析し、意見をまとめるプロセスを通じて、社会の仕組みや情報の扱い方を体感的に学ぶ授業です。

活動の最終段階では、学生一人ひとりが調査結果を整理し、地域活性化に向けたアイデアや提案を発表します。
机上の学びにとどまらず、地域の人々と実際に関わりながら学びを深めるこの取り組みは、大学が掲げる「社会と共に学ぶ教育」の姿を体現するものです。

現地でのフィールドワークを通して、学生たちは地域の魅力を再発見するだけでなく、社会に貢献する学びの意義を実感しています。

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