日常にとり入れる方法と注意点

漢方茶を生活にとり入れるのは、非常に簡単です。
漢方薬を楽しむために、以下の3つのポイントを抑えておきましょう。
基本的な飲み方
基本的には普通のお茶と同じように、できるだけ温かいうちに飲むのがおすすめです。種類によっては冷めると苦味や渋味が増すことがあるため、淹れたてを味わうのがいいでしょう。
飲むタイミングに決まりはありません。
朝の目覚めの一杯や、仕事の休憩の合間、就寝前のリラックスタイムなど、気分を切り替えたいときや、落ち着きたいときに飲むのが適しています。
おすすめの漢方茶
漢方茶にはざまざまな種類があり、それぞれ特徴があります。ここでは、代表的で人気のある漢方茶についてご紹介します。
杜仲(とちゅう)茶
杜仲は、中国では三大名薬のひとつとしても有名です。滋養強壮、抗疲労、鎮痛作用があります。
杏仁(きょうにん)茶
杏仁は、のどを潤す働きがあることで知られています。咳を止める鎮咳作用のほか、腸を潤し排便を促す効果も期待できます。
漢方茶の注意点
漢方茶を飲む際は、適量を守ることが大切です。とくに、お通じをよくする作用があるものは飲みすぎることでおなかが緩くなることがあるため注意が必要です。
体質に合わないと感じたときは、すぐに飲用を中止して、しばらく様子をみましょう。
また、アレルギーを持っている方や、妊娠中、授乳中の方は、飲用する前に医師に相談することをおすすめします。
品質を保つため、直射日光や高温多湿を避けて涼しい場所に保管し、開封後はなるべく早めに使い切ることを意識しましょう。
美容と健康を両立できる漢方茶
漢方茶は、手軽に生活にとり入れやすいうえに、美容や健康の維持に役立てられるメリットの多いお茶です。心とからだを穏やかに整え、からだの内側から、健やかな“キレイ”をめざせます。
まずはご自身の体質や好みに合った漢方茶を見つけることから、始めてみてはいかがでしょうか。
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
