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2026年を幸せに生きるために『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2026』水晶玉子 インタビュー

2026年を幸せに生きるために『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2026』水晶玉子 インタビュー

予測のつかない変化が続く時代、私たちはどうすれば希望を見出せるのでしょう。その道標を示してくれるのが占いです。空海が伝えた宿曜経(しゅくようきょう)をもとに、占星術研究家・水晶玉子さんが編み出したオリジナル占い「オリエンタル占星術」。雑誌連載を経て2016年に書籍化され、2026年版でついに10冊目を迎えます。ベストセラーとなった本書は、27宿ごとの運勢だけでなく、時代の波をどう乗りこなすかのヒントも授けてくれる存在。来年のことと幸せに生きるヒントを水晶さんに伺いました。

聞き手・構成=芳麗/撮影=chihiro.
星の子制作=カイフチエリ

曲がり角の最中、明るい光も降る

── 2025年は水晶さんが昨年、予想していたように、少しずつ新しい時代が見えてきた年だなと。

 2020年に木星と土星が大接近した「グレート・コンジャンクション」を起点に、時代は大きな曲がり角を迎えました。その角を曲がって、変化の形がはっきり見えてきたのが、2025年。隠れていたものがどんどん明るみに出てきました。政治や社会問題だけでなく、個人の価値観や考えも照らし出されたと思います。

── 世の中の風向きがハッキリと変わったなと感じます。

 価値観はずいぶん変動しましたよね。昭和には許されていたセクハラやパワハラも絶対悪になり、過去の行動まで遡って問われるようになった。良い変化も多いですが、行き過ぎもありますよね。「トイレはすべて共用に」なんて極端な議論もありました。昔の文化や知恵をすべて否定するのではなく、その良さも認めて、冷静に見直す必要があると思います。2026年は、曲がり角の先をどう生きるか考えていく年になるので。

── 具体的にはどんな年になりますか?

 オリエンタル占星術では「星宿(せいしゅく)」、干支(えと)は「丙午(ひのえうま)」。星は「遠くの輝き」の象徴なので、夢や目標を持つと良い年です。遠大な夢じゃなくていい。ベランダ菜園を始めたり、資格の取得を目指すなど、日常的な目標や漠然とした夢でもいいし、違うと感じたら途中で変えてもいい。まずは、心に灯りをともすことが大切です。

── 夢とか目標というと努力が必要なイメージですが。

 2026年は、努力とか根性の年ではないです(笑)。「丙午」は〝火の気〟の強い年。火は、遊び心や楽しむ力を表します。コツコツより、フェスみたいに解放して「やっちゃった!」というくらいの勢いも大事。楽しみながら進めば自然に次の一歩が見えてきます。

── 明るい年になりそうですね。

 混乱は続きますが、輝く「星」と燃え盛る「火」の年ですから、明るい話題や出来事も増えるのではないでしょうか。火の気は勢いがつくと一気に広がりますから、新たなムーブメントやスターが誕生するかもしれません。
 ちなみに、歴史的にも丙午は〝始まりの年〟でした。前回の丙午1966年には「いざなぎ景気」と呼ばれる戦後最長の好景気が始まりました。1906年には満鉄も設立されました。遡れば、1606年の丙午には徳川幕府の二代目将軍が立って260年の平和が続きましたし、オーストラリア大陸の発見も同じ1606年ですね。

──〝始まりの年〟と聞くと、来年への期待が膨らみます。

 歴史が動くように、私たち一人一人にも「新しい始まり」が訪れると思います。西洋占星術でいえば、幸運の星・木星は2026年6月に蟹座から獅子座へ移動します。蟹座の時期は自分の居場所や足元を大事にして、その後、獅子座に移ってからは自己表現や創造を思い切り楽しめる流れに。さらに改革の星・天王星は双子座に入るので、SNSなど情報流通がますます加速します。新しいリテラシーが必要になり、コミュニティに救われたり、逆に傷つけられたりする現実も増えていくでしょうね。

── 表現の場が広がるからこそ、どう楽しみを形にして発信するかが大事になりそうですね。

 その通りです。古いものを新しくしたり、言い換えるのもおすすめです。昔ながらの「神社参り」が「パワースポット巡り」と言い換えられたとたんに、ブームになったように。言葉ひとつで流れが変わります。伝統をアレンジしたり、既製品をちょっとカスタムしてオリジナルにしたり。小さなアレンジや工夫も、立派な自己表現につながります。

「壊す勇気」が未来をつくる

── 水晶さんは「今が苦しい時は、視点を遠くにおくと良い」とよくおっしゃっていますが、占い本はまさにその助けにもなりますよね。

 オリエンタル占星術も、9年がひとつのサイクルですし、その中でも運気の波は当然あります。でも、つまりは良いことも悪いことも続かないもの。だからこそ、今日1日を大切にしつつも、1年通して、あるいは、数年単位で自分の人生や運気を見てほしい。視界も広がるし、肩の力も抜けて、今後の対策も立てやすくなると思います。

── 水晶さん自身も、運気の波に合わせて行動を変えますか?

 もちろん、変えますよ。たとえば、本書の1冊目は私の運気が「壊」だった2016年に初めて出版しました。長年、雑誌で続けていた企画ですが、時代の変化とともに難しくなって。そんな時、旧知の編集者さんにお声がけをいただいて、思い切って書籍化に切り替えました。それがこうして10年目を迎えられた。変わらないものはないですし、時には、従前のやり方を壊す勇気も必要なんですよね。

── 「壊」の年には、特にそれを意識すると良いのでしょうか。

 見直しのタイミングですね。大きな決断じゃなくてもいいんです。私は2025年の「壊」の年には家をリフォームしたり、下着を入れ替えたりしました。そんな小さな更新でも運は動きますから。

── 「壊」の年は、怖い印象がありましたが、むしろ新しくなれるチャンスかも?

 破壊は再生の始まりなんです。大谷翔平選手も2024年の「壊」の年にチームの移籍と結婚という決断をして、それがさらなる飛躍のきっかけになりました。思い切って壊すことで、新しい道が開ける典型的な例ですね。

── お話を伺っていると、幸運は受け身では得られないものだと改めて実感します。

 運は試行錯誤しながらつくるものです。昨年、「2025年7月に大津波が来ますか?」と何百回も聞かれて(笑)、気づきました。運は受け身で迎えるのではなく自分の力でつくるものです。不安や情報に振り回されず、違和感を覚えたら自分で調べて考えてみる、別の道を試してみる。そうやって自ら思考して動くことが大切です。占いもそんな〝情報〟のひとつとして利用してほしい。
 星の動きも、時代の風向きも、そして、私たちの人生も必ず変わっていくもの。でも、だからこそ、希望が持てるんです。占いを味方につけながらも、未来は自分の選択の積み重ねでつくれることを忘れないでくださいね。

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