現在KTMのテストライダーを務めているポル・エスパルガロについて、同チームのペドロ・アコスタは高く評価している。
エスパルガロは2023年までMotoGPに参戦。この年の序盤にポルトガルで深刻な怪我を負ったことが、MotoGPシート喪失につながった。しかしKTMのテストライダーに就任したあとは、時折あるワイルドカード参戦や代役参戦で、周囲のレギュラーライダーと遜色ない速さを見せてきた。
11月7日に開幕した第21戦ポルトガルGPでもエスパルガロは速かった。マーベリック・ビニャーレス(テック3)の代役としての連続参戦となっているが、プラクティスでは9番手タイムでしっかりと予選Q2進出を決めた。なおKTM陣営で今回Q2に進めたのはアコスタとエスパルガロだけだ。
そんな速さを見せるエスパルガロについて、アコスタは高く評価している。
「ポルを再びチャンピオンシップの正式ライダーにすることを再考すべき人もいる」と、アコスタは言う。
そして、「もし自分がKTMを離れることになったら、後任として彼を推薦するか?」と問われたアコスタは、こう答えた。
「彼をチャンピオンシップのどのチームにも推薦するよ。今年ポルは何戦か(4戦)に出ているけど、毎回Q2に進んでいる。先週マレーシアで少し熱くなって転倒したから外れただけで、そうでなければ常にトップ10に入っていたはずだ」
アコスタはまた、エスパルガロの存在が自分にとっていかに助けになっているかを強調した。
「ポルはプレッシャーなしで走っていて、とても楽しそうなんだ。オーストラリアでは彼の後ろを走ることで助けられたし、今日も雨が降り始めたときに彼の後ろを問題なく追えた。彼はとてもオープンな仕事ぶりでファクトリーを支えてくれている。走り方は僕に似ていて、フロントを積極的に使うタイプというのもあるし、彼のようなライダーがいてくれるのはありがたいことだ」
「彼のように経験豊富で速いライダーのデータから選択肢を得られるのは、僕にとっても良い事だ」
なおアコスタはポルトガルGPの初日に、プラクティスで3番手タイムをマーク。今回は前戦マレーシアGPで試したような電子制御を切る方策は有効ではないだろうと語った。
「このサーキットでは特性が違うから、あの方法は使えないと思う。別の解決策を探さないといけない。1回うまくいったからといって、毎回うまくいくわけじゃない。まだ問題が残っているから、そこをしっかり取り組んでいかないとね」
「タイヤライフの面で、もう少し安定性と“フィーリング”が欲しい。普通はここに来ると自然に走れるようになるけど、今はシーズン序盤のころより楽になっている気がする。なぜ自分がそう感じるのか、あるいは感じないのか、セットアップとの関係が理解できるようになった。それが僕を成長させている一番の理由かもしれない。バイクというものの仕組みを、全体的に理解できるようになってきたんだ」

