『STAR NAVIGATION 2025』後楽園ホール(2025年11月8日)
GHCタッグ選手権試合 ○タンク・レジャー&ハンク・ウォーカーvsマサ北宮&杉浦貴×
WWE・NXTのハンク&タンクが、北宮&杉浦組を破ってGHCタッグ一発奪取に成功。リマッチを訴えた北宮&杉浦組に丸藤&拳王組が待ったをかけ、両チームによる次期挑戦者決定戦に発展する様相となった。
元NXTタッグ王者でもあるハンク&タンクは、10・26春日部大会でインパクト十分にNOAH初登場を果たすと、その日のうちにGHCタッグ挑戦を表明。8月にタッグ王座戴冠を果たしていた北宮&杉浦のTEAM 2000Xコンビも受けて立った。
北宮&杉浦が奇襲を仕掛けたものの、ハンク&タンクはチームワークを駆使して下がらず。ダブルのデッドリードライブを連発すると、二人羽織式のボディプレスも北宮に投下した。しかし、北宮がハンクの髪の毛を引っ張って強引に主導権を奪い取ると、セコンドのタダスケがパイプイス攻撃で介入。王者組がペースを強奪する。ハンク&タンクも必死の奮闘を見せてチャンスをようやく掴むが、ハンクのダイブ攻撃をセコンドのヨシ・タツが妨害。杉浦はレフェリーを盾にして無法地帯を作り上げると、パイプイスで挑戦者組を痛打し、ハンクを五輪予選スラムでぶっこ抜いた。
しかし、レフェリーはダメージを負って場外に倒れていたため、試合は続行に。北宮は「仕事をしろ!」とレフェリーを恫喝すると、杉浦は再びパイプイスを手にしてハンクを殴ろうとするが、急行したタンクがそれを奪い取ると、イスごとラリアットで吹き飛ばして反撃に出た。
さらに、タンクはハンクをフラップジャックで杉浦に叩きつける荒技を披露。重爆トペスイシーダで北宮やヨシ・タツ、タダスケを場外に足止めする。ハンクは豪快なぶっこ抜き式ババボムで杉浦をぶん投げると、タンクにタッチを渡して連係へ。サンドイッチボディアタックで押し潰すと、アバランシュホールド&ショルダータックルの合体技・コリジョンコースがさく裂して、杉浦から3カウントを奪った。
ハンク&タンクがGHCタッグ一発奪取。余韻に浸る間もなく二人組が現れる。GHCタッグ挑戦を視野に入れていた“丸拳"丸藤&拳王組だった。
拳王は「おい、タンク&ハンク、日本語ワカリマスカ? おい、お前ら2人、メチャクチャ強えプロレスラーだ。そして、GHCタッグ王者だってことも認めてやる。だが、俺と丸藤くんもメチャクチャいいレスラー、強いレスラーだ。おい、次、そのベルト、俺たちに挑戦させろ」と挑戦表明した。
ところが北宮が割って入って「おい、悪いが、お前たちに出番はない。なぜならば、今のチャンピオンシップ、ゴッドファーザーが3カウントを叩いていたからな。ここにいる満員の後楽園ホール、小市民どもが証人だ」と主張。ブーイングにも構わず「いいか? おい、レフェリーの職務怠慢によるタイトルマッチ不成立だ。選手会長命令、ただちにリマッチを組め、コノヤロー」と“厳命"した。
するとタンクが「T2000X、マルフジ&ケンオー、だったらナンバンワンコンテンダーズマッチをやってくれ。ドウゾ!」と提案。すかさず拳王も「俺は英語の勉強をしているからしっかり分かるぞ。次期挑戦者決定戦だな。やってやるよ。おい、丸藤くん、次こいつらナンバーワンコンテンダーマッチで俺たち丸拳がてめえらを倒してやるからな。覚悟しておけよ」と承諾し、「北宮&杉浦vs丸藤&拳王」による次期挑戦チーム決定戦が決定的となった。
とにもかくにも“主役"はハンク&タンク。両軍が去ると、改めてタンクがマイクを握り「ニホンハ、リスペクトノクニ! リングノウエデ、リスペクトアルノハ、タカラモノダ! ダカラ、オレタチハ……カ・ナ・ラ・ズ、リスペクトハ、オカエシシマス! アリガトウゴザイマス!!」と日本語でアピールし、聖地・後楽園の観衆も敬意深き黒船王者にやんやの喝采を送った。
【試合後のハンク&タンク】
▼ハンク「ここは単刀直入に言っておこう。どこであっても、相手が誰であっても最高に盛り上げるのは俺たちだ」
▼タンク「そうそう。俺たちはどこでも誰が相手でも、とにかく大きな音を出して勢いをつけて盛り上げていくんだ」
▼ハンク&タンク「ホンク、ホンク!」
【丸藤&拳王の話】
▼拳王「丸藤くん、決まったな、おい。ナンバーワンコンテンダーマッチ。あいつら倒したら俺らタイトル挑戦できるもんな」
▼丸藤「その前にな、さすが英語分かってんな」
▼拳王「当たり前だろ」
▼丸藤「俺、全然分かんなかったよ」
▼拳王「俺、TOEICで700点目指してる。丸藤くんも一緒に目指すか?」
▼丸藤「俺はな、小学5年生の時に英検3級取ってんだよ」
▼拳王「メチャクチャすげえじゃねえかよ! その前に何かしゃべろうとしてたよな」
▼丸藤「しゃべろうとしたんだよ。俺たちが負けてるみたいなこと言ったろ。ちっちぇえな」
▼拳王「丸藤くんがマイクを奪った。あいつが選手会長権限を行使してリマッチやれって言った。丸藤くん、たぶんここで悪藤が出て『副社長権限を行使して、お前らとリマッチやらない、タイトルマッチ行う』って言いそうになったから止めてやったよ」
▼丸藤「ありがとう。本当に言おうとしてた」
▼拳王「だよね」
▼丸藤「ここで言わせてもらう。選手会長命令? ちゃんちゃらおかしいよ。副社長命令だ。勝った方が、俺たちが挑戦させろ」
▼拳王「そのままだろ!」

