『N-1 VICTORY 2025』栃木・ライトキューブ宇都宮(2025年9月21日)
Aブロック公式戦 ○マサ北宮vs藤田和之×
黒い選手会長“ザ・チェアマン"マサ北宮がN-1最終公式戦で因縁の藤田を撃破。Aブロックを突破して9・23後楽園大会の優勝決定戦へと駒を進めた北宮は「精進が足らん!」と野獣を徹底的に見下した。
北宮は昨年11月、今年6月と藤田にシングルで連敗。失意の欠場後にTEAM 2000X入りして変ぼうを遂げた。ともに4勝2敗、ブロック突破を懸けたシチュエーションで、黒く染まった“ザ・チェアマン"と野獣が再び相まみえた。
「殺す」と物騒に予告して臨んだ藤田戦。タックル合戦で藤田が優位に立てば、北宮はジャーマンで投げてすぐさまやり返す。藤田も場外戦で逆転し、監獄固め、足4の字固めで絞め上げたが、北宮は必殺のパワーボムを阻止。ラリアットから「こうやるんだ!」と監獄固めで捕らえた。
耐えた藤田はラリアット合戦に持ち込み、北宮が連打で押し込んでもブレーンバスターを敢行。場外に転落した北宮を追いかけたが、タダスケがレフェリーの注意を引きつけているスキに、北宮が藤田の脳天にパイプイスをフルスイング。イスの上にパイルドライバーで突き刺すと、さらにイスで何度も殴打した。リングに戻ると北宮はパイルドライバー、ダイビングセントーンで一気呵成。最後はストラングルホールドγでレフェリーストップ勝ちを決めた。
T2000X入り後の傍若無人な進撃はN-1でも止まらず。念願の野獣狩りでAブロック代表の座をつかんだ北宮は、動けない藤田の顔面を踏みにじって高笑いを上げた。
「ハッハッハッハ! 藤田、残念だったな。N-1にも残れず、このチェアマン、マサ北宮にも敗れ、散々だったな。まだまだ精進が足らんよ」。そう藤田を徹底的に見下して積年の憂さを晴らした北宮は、「いいか、ここで一つ言っとくぞ。野獣に勝ったからチェアマンが決勝進出だ。これは選手会長命令での決定事項。I'm the Chairman!」と勝手に宣言。この時点ではブロック突破は決まっていなかったものの、その後KENTAが遠藤哲哉に敗れてブロック突破が決まった。
シングルタイトルとは依然無縁な北宮。ザ・チェアマンの傍若無人な快進撃は、そのジンクスすら打ち破るか。
【試合後の北宮、タダスケ】
▼タダスケ「(拍手してから)チェアマン、野獣討伐おめでとうございます」
▼北宮「ハッハッハッハッハア。藤田、もろいなあ、君は。残念だったな。N-1にも残れず、このチェアマン、マサ北宮にも敗れ、散々だったな。まだまだ精進が足らんよ。いいか、ここで一つ言っとくぞ。野獣に勝ったからチェアマンが決勝進出だ。これは選手会長命令での決定事項。I'm the Chairman!」

