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U10アルペンスキー、ニュージーランドで話題のスーパーキッズ大野里紗(おおのりさ)

命がけの追い撮りと家族のサポート

滑りの研究や発信のため、お父さんはカメラを片手に、必死でりささんを追いかける。夢に向かい、どんどん速くなる娘の滑りを追うのは、決して簡単なことではない。
夏休みには家族でニュージーランドへ遠征する。遠征中はお父さんがコース整備と安全確認を担当し、お母さんが撮影をする、まさに家族一丸となった体制だ。

さらに、食事面でも日本にいるときと同じ環境を整えてあげたいと、お母さんは大量の日本食材や調味料を持参。ただでさえ荷物の多いスキー遠征に、撮影機材まで加わる。スキーへの思いが重すぎて、空港で荷物超過を指摘されそうだ。

“ホーム”を再現するための、何人分かという大荷物

1か月におよぶ合宿の1日のスケジュールは、

6時:起床
6時45分:出発
7時:ウォームアップ
8時~9時:ファーストトラック
9時~10時:フリー滑走
お昼
11時~13時:フリー滑走
休憩
~15時:フリー滑走

フリー滑走では、技術の根幹として低速の基礎練習を重点的に行う。毎日5時間は滑り、練習後には30~40本ものビデオとボイスメッセージを日本にいるコーチに送る。そのフィードバックをもとに次の日に挑む。この繰り返しだ。1か月間の間、休みは1日もないという。

チューンナップスペースも一から作り上げる
現地スーパーマーケットでの異文化体験も

キーワードは「自信」

そうして挑む海外レース。南半球はシーズン真っ只中。現地の選手はゲートによる実践練習を十分に積んで臨むが、りささんは数週間のフリー滑走のみ。にも関わらず、U10部門4戦中3勝という快挙を成し遂げた。

「それでも勝てるというのは、親としてもアルペン競技の面白さを感じるところですね」

“WHY!?”と納得のいかない選手に、表彰式で握手を拒否されることもあるそうだが、現地でできた友達がスタートに応援に来てくれたことで自信がつき、それが勝因にもつながったのではないかとのこと。

同年代でニュージーランドチャンピオンの男の子
スポーツが言葉の壁を越えているようだ

本気で世界を目指すりささんに応えて特別メニューを提供する、富井コーチの言葉で印象的だったことを聞いてみた。

「スタートに立ったら、今までやってきたことを思い出すこと」

徹底した技術練習だけでなく、精神的なサポートも大切にしていることが伺える。レースの時にはお父さんがスタートに立ち、自信を持って滑れるようなケアを心がけているという。

英語が飛び交う中では一層の不安や緊張があるはず

「怖くても、世界一になるためなんだから、何回でもチャレンジしないとと思ってやっています」

まだ小さな少女を支えているのは、そうした周囲の丁寧なサポートと明確な目標。そしてもうひとつは、憧れの選手の存在だ。

時代の変化もあり、Youtubeなどで海外トップ選手の滑りを目にする機会も増えたが、モチベーションの源として、やはり身近な選手の存在は大きい。所属チームの拠点である野沢温泉村出身の、富井大賀選手とはニュージーランドで出会ったという。お互いに発信活動などもしていることから、動画でコラボしたり、スキーを教わったりと、兄妹のような関係を築いている。

動画は、りささんが自ら大賀さんにインタビューしている様子。積極的な姿勢は、 “攻めの学び”そのものだ。

https://youtu.be/lIxNvMgJ-Nk?si=r0g62tEaIZuTjWlv

組織に頼らず、選手同士が自発的に関わり合い、高め合う。そんな“オーガニックなコミュニケーション”がスキー文化を育み、競技を超えて人生を豊かにしてくれるに違いない。

先輩の背中をおいかけるりささん
休憩時間でも丁寧に教えてくれる大賀さん
配信元: STEEP

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