“スーパーマン”の愛称で親しまれた怪物センターのドワイト・ハワード(元オーランド・マジックほか)は今年、バスケットボール殿堂入りを果たした。かつてのチームメイトでもあるギルバート・アリナスは、ケガさえなければハワードはMVPを受賞してもおかしくないキャリアを送っていただろうと回想している。
NBAで11シーズンプレーしたアリナスは、ワシントン・ウィザーズ時代の2005-06シーズンにリーグ4位の平均29.3点をあげるなど、全盛期はリーグ指折りのスコアラーとして鳴らし、オールスターにも3回出場。
元NFL選手のジュリアン・エデルマンがホストを務めるポッドキャスト『Games With Names』に出演した際、「一緒にプレーしたなかで一番偉大な選手は?」と問われると、ゴールデンステイト・ウォリアーズとウィザーズで共闘したアントワン・ジェイミソンと回答。
「ドワイト・ハワードともプレーしたけど、シーズンの半分くらいしか一緒に戦えなかった。シーズンを通してならアントワン・ジェイミソンだ」と、通算1083試合に出場して2万42得点をマークした万能フォワードを称えた。
続けて、アリナスは2010-11シーズンにマジックで共闘したハワードにも言及。今年殿堂入りを果たしたビッグマンを見た時の衝撃を口にした。
「モンスターが現われるのを目撃した。もしケガさえしなければ、間違いなくMVPになっていただろう」
アリナスが共闘した2010-11シーズン、ハワードは78試合で平均22.9点、14.1リバウンド、2.4ブロック、フィールドゴール成功率59.3%の成績を残し、3年連続で最優秀守備選手賞、オールNBA1stチームとオールディフェンシブ1stチームに選出。MVP投票ではデリック・ローズ(元シカゴ・ブルズほか)に次ぐ2位となり、3年連続でトップ4入りを果たした。
アリナスの中では、2011年3月3日(日本時間4日)に行なわれたマイアミ・ヒート戦が印象に残っているという。
「ハーフタイム時点で18点差で負けていた。その時、彼(ハワード)は『いいか、そんなに難しいことじゃない。ターク(ヒドゥ・ターコルー)、ドゥエイン・ウェイドをガードしろ。彼を通せ。俺が彼をぶっ潰してやる。残り時間はジャンプシュートしか打てなくなるだろう。そして、レブロンも残りの試合ずっとジャンプシュートを打つことになるだろう』と言ったんだ」
ハワードの「好きなだけアグレッシブにプレーしろ。この試合に勝つんだ」という言葉通り、マジックは99-96と逆転勝利を飾った。アリナスは「案の定、ウェイドは全部ジャンプショットで、結局逆転して勝った。相手はドワイトを恐れてたんだ。彼はフィジカルが強くて、運動能力も抜群だったからね」と回想している。
ハワードはその翌シーズンに腰を痛め、その後は全盛期の輝きを徐々に失っていき、ロサンゼルス・レイカーズ、ヒューストン・ロケッツ、アトランタ・ホークス、シャーロット・ホーネッツ、ウィザーズ、レイカーズ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、レイカーズと渡り歩いた。
レブロン・ジェームズ(レイカーズ)と共闘した2020年には念願のNBAチャンピオンにもなったが、ケガがなければ、マジックの先輩でもあるシャキール・オニールの域にもっと近づいていたかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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