世界陸上女子800メートル決勝は9月21日、国立競技場で行なわれ、リリアン・オディラ(ケニア)が1分54秒62の大会記録で金メダルを獲得した。大会記録が更新されるのは1983年の第1回大会でヤルミラ・クラトフビロバ(当時チェコスロバキア)が1分54秒68を出して以来初。ケニアに2大会連続の金メダルをもたらした。
序盤はパリ五輪金メダリストのキーリー・ホジキンソン(英国)と前回女王のメアリー・モラア(ケニア)が世界記録を更新するペースで集団を引っ張る。しかしラスト1周でM・モラアが失速。そして最後の直線で準決勝トップタイムだったオディラがぐんぐんと追い上げ、ホジキンソンら英国勢をかわしてトップでフィニッシュした。
最後にパリ五輪金メダリストを差し切った“伏兵”オディラにファンからは驚きと称賛の声が相次いでいる。
「まじで速すぎる」
「本当に鳥肌もんだったわ!」
「脚残してたねぇ」
「最後すごかった...めっちゃ声出た...」
「ラストの差し脚で大会新が見事すぎる」
銀メダルはジョージア・ハンターベル(英国)、銅メダルはホジキンソンが獲得。前回大会で金メダルを獲得したM・モラアは4位だった。
日本からは1分59秒52の日本記録を持つ“スーパー高校生”久保凛が予選3組に出走。世界デビュー戦を2分2秒84の7着で終え、日本勢初の準決勝進出とはならなかった。
構成●THE DIGEST編集部
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