F1サンパウロGPの決勝レースが行なわれ、ランド・ノリス(マクラーレン)が優勝。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はピットレーンからのスタートだったものの、3位表彰台に辿り着いた。角田裕毅(レッドブル)はペナルティに泣き、17位に終わった。
サンパウロGPの決勝レース前、サーキットを雨が濡らした。しかし雨雲は大きくなく、降雨は局所的。コースコンディションを劇的に変えるほどではなかった。気温は17度と前日よりも5度以上低く、路面温度30度だった。
なおレッドブルのマックス・フェルスタッペンとハースのエステバン・オコンは、マシンのセッティング変更とパワーユニット(PU)交換により、ピットレーンからのスタートを選んだ。
スタートタイヤはソフト、ミディアム、ハードと、ドライバーによって選択が分かれた。フロントロウも、ノリスがミディアムを選んだ一方、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)はソフトタイヤを履いた。
1周目から波乱となった。母国レースのガブリエル・ボルトレト(ザウバー)が、ランス・ストロール(アストンマーティン)と接触してクラッシュ。メインストレートではルイス・ハミルトン(フェラーリ)がフランコ・コラピント(アルピーヌ)に追突してしまいフロントウイングを大破させた。これでいきなりセーフティカー出動。角田はこの間にピットインし、ハードタイヤからミディアムタイヤに履き替えた。
セーフティカー解除からのリスタート時、ターン1で2番手を争うアントネッリ、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が3ワイドに。これで3台が接触してしまう。一番アウト側にいたルクレールがこれで左フロントのサスペンションを壊してしまい、コース脇にストップ。バーチャル・セーフティカー(VSC)が宣言された。この間にフェルスタッペンもピットインし、ハードタイヤからミディアムタイヤに交換した。
この3ワイドのバトルにより、ピアストリは2番手に浮上。ただ接触の責任があるとして、後に10秒のタイム加算ペナルティを受けた。
VSCが解除された後の角田は快調に順位を上げていき、コラピントにオーバーテイクを仕掛ける。このオーバーテイクはうまくいったが、その前方にいたストロールに追突して、スピンさせてしまう。これで角田には10秒のタイム加算ペナルティが科された。
フェルスタッペンも順調にポジションを上げていき、ソフトタイヤでスタートしたドライバーたちがピットインしたことで、5番手までポジションを上げた。角田も入賞圏内まで浮上した。予選では大不調に陥ったレッドブル勢も、決勝でのレースペースは良いようだ。
角田は24周を走り切ったところで2度目のピットストップ。10秒のペナルティも消化した……しかしペナルティをしっかり消化しなかったとして、さらに10秒のペナルティ。角田にとってはかなりの痛手であった。
先頭を行くノリスは、30周目を終えた段階で1回目のピットストップを消化。ソフトタイヤを履いた。ラッセルは34周目にピットストップし、やはりソフトタイヤを履いた。ピアストリは少しピットストップのタイミングを遅らせた。
ソフトタイヤを2セット目に履いたマシンは、2回目のピットインのタイミングは早かった。そして全車が2回目のピットストップを終えた時点で、なんと首位に立ったのはフェルスタッペン。早々にピットストップを行ない、アンダーカットした形になったということもあるが、それでもペースは悪くなく、このまま走り切れば勝ちもあるかもしれない……そんな展開となった。
しかし54周目を走り終えたタイミングでフェルスタッペンはピットインし、ソフトタイヤを履いた。近年ではなかなかお目にかかれない、3度目のピットストップであった。
ソフトタイヤを履いたフェルスタッペンのペースは素晴らしく、一気に3番手を行くラッセルとの差を縮めてオーバーテイク。そしてそのチームメイトであるアントネッリにプレッシャーをかけた。
しかしアントネッリは必死の防戦を成功させ、2位フィニッシュ。フェルスタッペンは3位に終わった。ピットレーンスタートからの3位……優勝は叶わなかったとはいえ、望外の結果と言えよう。
勝ったのはノリス。これでランキング上でのピアストリに対するリードを24ポイントまで広げることになり、グッと初タイトルの可能性を手繰り寄せた。
オリバー・ベアマン(ハース)が6位に入り、前戦4位に続いて2戦連続での好結果を手にした。リアム・ローソン(レーシングブルズ)は1ストップ作戦を遂行。最後はペース的には苦しんだものの、チームメイトのアイザック・ハジャー以下を抑え、7位フィニッシュとなった。
角田は結局2回のペナルティを受けたことが響いて17位。チームメイトとは対照的な結果に終わった。

