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J1優勝は鹿島の結果に左右される。小泉佳穂は自分たちにフォーカス「ブレずにやるべきことをやり続ける。それが柏のカラー」

J1優勝は鹿島の結果に左右される。小泉佳穂は自分たちにフォーカス「ブレずにやるべきことをやり続ける。それが柏のカラー」


 柏レイソルが示したのは、ただのリバンドメンタリティではなかった。

 ルヴァンカップ決勝で広島に1-3で敗れ、タイトルを逃した失意を経て、迎えたJ1第36節の名古屋グランパス戦。リカルド・ロドリゲス監督が率いる柏は、精神的に立ち直るだけでなく、準備と明確なプランで1-0の勝利を手繰り寄せた。

 爽快な勝ち方ではないかもしれないが、中心的な存在としてチームを牽引する小泉佳穂は「良い意味での硬さを出せた」と語った。

「(ルヴァンから)切り替えができていたのは良かったと思います。1週間の振る舞いが今日に出たかな」と小泉。広島戦から1週間、選手たちは自分たちのベースを大事にしながら、名古屋のマンツーマン守備を想定し、広島戦で得た経験を活かした。

 小泉は「マンツーに対しての練習を1週間積んで、この前の広島戦と同じようなものが通用する相手だったので。それはやりやすかった。我慢比べのところで負けなかったことがすごく良かった」と語る。

 攻撃面で前進できない時間も、焦れずに相手へプレッシャーをかけ続ける。「前半、かなり相手にストレスを与えつつ、走行距離はどっこいでも、精神的には名古屋の方が走らされていたと思う。焦れずに、相手を動かし続けられたことが成長を感じる部分ですね」。
 
 リード後の試合運びについても、小泉の分析は冷静だ。右ウイングバックに抜擢された馬場晴也を起点に、原田亘のクロスが相手のオウンゴールを誘う形で、柏がリードを奪う。そこから突き放しにいくのか、時間を使いながらうまく守るかは、判断が難しいところだ。小泉も「2点目を取りたい、でもボールも保持したいというバランスは難しかった。選手個々のモチベーションで“点を取りたい”という気持ちもあるし、そこはピッチの中で悩みながらやっていた」と振り返る。

 それでも、この試合で良かったこととして「リードしてからもハイプレスを続け、自陣に押し込まれる時間を減らせた」と主張する。守備的に引きこもるのではなく、能動的に主導権を取り続けたのが、この試合の大きな収穫だった。

 広島戦では3失点すべてがセットプレーから。小泉は「いつもよりセットプレーの練習はした」と認めるが、それでも自分たちのアイデンティティを失うようなことはなかったという。

 修正に意識がとらわれて、自分たちの良さを見失うことは本末転倒になりかねない。そうならなかった理由について、小泉は「ブレずにやるべきことをやり続けること。それが柏のカラーというか。実直な選手が多い。それが練習の雰囲気の良さや試合での我慢強さにつながっている」と語った。
 
 優勝争いの最中で、鹿島の動向は当然気になる。しかし、小泉は外部の情報を遮断し、周りの選手たちにもそう働きかけた。「鹿島が勝ってても負けてても、それを知ったからといって、自分たちに良い効果はない。余計な情報は入れない方がいい」。ハーフタイムには電光掲示板の他会場の結果・経過が表示されるが、馬場が見ないように手で目隠しをしたエピソードを冗談半分に明かす。自分たちに集中することの大事さを表わしたと言える。

 無論、クラブ2度目のリーグ優勝を視野に入るが、リカルド監督も言うように、柏がアジアに出る価値は何物にも代え難いものがある。小泉は「僕自身、ACLへの思いは強いです。このチームが今のACLでどこまで通用するのか試したい。そこを勝てばクラブワールドカップにもつながる。自分が浦和レッズで見てきた世界、今度は柏でそこに立ちたい」と話す。
 
 リーグ戦で柏がここからすべて勝利しても、優勝は鹿島の結果に左右される。しかし、2位以内は自力で確定させることができる。もし2位でフィニッシュしても、現在行なわれているACLエリートで、Jリーグから優勝クラブが出た場合、出場の権利を失うことを小泉は百も承知だが、自分たちがコントロールできる目標を達成したうえで、鹿島の結果次第でリーグ優勝が転がり込んでくるというマインドは、残り2試合での落ち着いた戦いにつながるのではないか。

 反省は反省として、自分たちを見失わないこと。ルヴァン杯のタイトルを逃した事実は消えないが、柏は次なる目標を見据え、着実に前を向いている。それを実感する名古屋戦の勝利だった。

取材・文●河治良幸

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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