
2025年7月に劇場公開されたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画「ファンタスティック4:ファースト・ステップ」が、11月5日に配信開始。宇宙でのミッション中の事故で特殊な能力を身に付けた4人の主人公たちは今作でどんな脅威に立ち向かうのか――。劇場公開後にも、「母は強し」「宇宙の描き方が過去作イチ」などとさまざまな反響を呼んだ本作の見どころを紹介する。(以下、ネタバレを含みます)
■世界観の追求が半端ない…“ヒーローファミリー”が活躍
「ファンタスティック4」の主人公は、体がゴムのように伸びる天才科学者リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティック、その妻で透明化と強大な力を得たスー・ストーム/インビジブル・ウーマン、飛行もできるほどの発火能力を持つスーの弟のジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ、そしてリードの親友で岩のように強固な肉体と怪力を持つベン・グリム/ザ・シングの4人。
ニューヨークのバクスター・ビルを拠点に、時には“家族”、時にはヒーローチーム“ファンタスティック4”として活躍する彼らの前に、突如現れたシルバーサーファー(ジュリア・ガーナー)や、惑星を食い尽くす規格外の敵“宇宙神ギャラクタス”(ラルフ・アイネソン)の脅威が地球に迫る。滅亡へのカウントダウンが進む中、一人の人間としての葛藤を抱えながらも、彼らはヒーローとして立ち向かう。
今作では、冒頭でスーの妊娠が発覚することで“ファミリー感”が増し増しになり、レトロ感もとことんおしゃれ。まず魅了されるのはその世界観。スタン・リーとジャック・カービーによって、マーベル・コミック最初のスーパーヒーローチームとして1961年に誕生した、本作の元祖であるコミックスの世界観を徹底追求。美術、セット、衣装など画面の隅々までレトロフューチャーで作り込まれていて、とにかくキュートだ。機能は最先端なのに、音声がデータではなく黄金のレコードに保存されるなど、いい意味でのミスマッチも面白い。
世界観に魅了されていると、今度は登場人物のキャラクター性が動き出す。何か起きると夫のリードが解決策を模索するが、実際に仲間たちを動かすのは妻のスー。弟のジョニーは無鉄砲に見えつつもみんなのことを考えて動き、リードの親友・ベンは能力通り、縁の下の力持ちっぷりを発揮する。もともと家族的な絆で結ばれた4人だったが、スーに子どもができることでより結束が強くなっていく。
■マーベル初心者も楽しめる一作
リード役のペドロ・パスカル、スー役のヴァネッサ・カービー、ジョニー役のジョセフ・クイン、ベン役のエボン・モス=バクラックという4人のチーム感を評価する声も多いが、家族ゆえの遠慮のなさなど、リアルな表現による求心力が抜群だ。
視聴したファンからは「レトロ感が懐かしくも新しい」「いろいろ詰め込まれているけど、物語の中心に家族の絆があってほっこりした」「MCUを見てなくても楽しめた」「レトロフューチャーな世界観と、真っすぐなストーリーがかなり楽しめる」「またこのファミリーが見たい!」など、さまざまな声が上がっている。
ファンも語る通り、MCUと言えばクロスオーバーした他作品との絡みも面白みの一つだが、“マーベルの原点”ともいえる作品のため、ここから初めて見ても十分に楽しめる内容になっている。
MCU初心者も入りやすい映画でありながら、マニア心をくすぐる演出もあり、ミッドクレジットシーンでは2026年12月18日(金)公開予定の「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」につながるワンシーンも。いろいろな意味でファンタスティックなリードとスーの子どもの未来にも期待して待ちたいところだ。
「ファンタスティック4:ファースト・ステップ」はディズニープラスで見放題独占配信中。
◆文=及川静

