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フェルスタッペン、最後のピットストップを行わなければ勝てたのでは? レッドブル代表「いや、それは無理だろう。確かに議論はしたけどね」

フェルスタッペン、最後のピットストップを行わなければ勝てたのでは? レッドブル代表「いや、それは無理だろう。確かに議論はしたけどね」

レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1サンパウロGPでピットレーンスタートながら3位表彰台を確保。望外の好結果を手にした。しかし勝ったランド・ノリス(マクラーレン)が50周目に2度目のピットストップを行なったことで、フェルスタッペンは首位に立ったシーンがあった。そのまま3度目のピットストップを行なわずにチェッカーまで走り切っていれば、フェルスタッペンが勝っていたのではないか……そう思う方もいらっしゃるだろう。

 しかしレッドブルのチーム代表であるローレン・メキーズは、「勝てたとは思っていない」と語った。

 フェルスタッペンは首位に立った際、ノリスに対して7.9秒のリードを築いていた。後に争うことになるアントネッリには14.5秒、ラッセルには16.8秒の差があった。しかも当時のフェルスタッペンのペースは非常に優れており、タイヤを交換したばかりのノリスとも、遜色ないものだった。そのままチェッカーまで逃げ切れると考える人がいても決して不思議ではなく、たとえノリスには抜かれたとしても、アントネッリやラッセルの前ではフィニッシュできるようにも見えた。

 しかしフェルスタッペンは54周を走り切ったところでピットイン。リスクを冒して優勝をとりに行くのではなく、確実に表彰台を確保することを重視した。

 メキーズ代表によればタイヤのデグラデーション(性能劣化)が大きかったため、勝つのは到底不可能だっただろうと語った。

「いや、勝てたとは思わない。最後のピットストップを行なわなかった場合にどこでフィニッシュしていたか……それは永遠に分からないだろう。もちろんそれは、ピットウォールでチームメンバーが議論していたことだ」

 そうメキーズ代表は語った。

「ある段階で決断を下さねばならなかった。そして決断が下された。おかげで表彰台を狙う絶好のチャンスが得られたと思う。そして最終的に、そのチャンスを掴むことができた」

「あと1周あれば、2位を獲ることもできたかもしれない。しかしタイヤのデグラデーションと自分たちがいた位置のことを見れば、首位の座を維持できたとは思えない」

 マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラも、フェルスタッペンが2ストップで走り切るには、タイヤのデグラデーションが大きすぎたと語る。しかも、そのまま走っていたら、タイヤが完全に摩耗してしまっていた可能性もあったと指摘した。

「まず第一に、フェルスタッペンがピットインしてくれることを期待していた。そうすれば、我々のレースは少し楽になるだろうと思ったからね」

 そうステラ代表は説明した。

「冗談はされおき、今日はタイヤのデグラデーションが非常に大きく、ある時点ではタイヤのゴムが千切れ飛んでしまう状況だったと思う」

「レッドブルも、同じタイヤで最後まで走り切るのはかなりの賭けになるだろうと分かっていたと思う。新しいソフトタイヤを装着できたという事実を考えると、それは正しい判断だったと思う」

「レッドブルの立場から言うと、彼らは今日、新品ミディアム、新品ミディアム、そして新品ソフトと、新品タイヤをたくさん使えるというアドバンテージを確実に活かした。しかも同時に、彼らはレース中に、意義深いパフォーマンスとペースを発揮した」

「昨日のような予選での状況がなければ、フェルスタッペンは今日勝利を掴んでいただろうと思う」

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